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王国の剣、帝国の刃  作者: うみそら
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第十九話 あの頃のように ブレイドStory

アメリア王女に剣を教えることになってから数週間が過ぎた。初めは緊張のあまりうまく教えることが出来ていなかったけど、教えていくうちに緊張が解れると、見えてくるものがあった。

アメリア様はとても勉強熱心な方で、戦術に関してはかなりの知識をお持ちだった。ただ剣に関しては素人だったみたいで、僕の説明を熱心に聞いておられた。

そして少しでも疑問に感じたことはすぐに聞いてこられた。剣の振り方はこうでいいのか、構えはこうであっているのかなど、それに答えていて思ったのは昔の僕がジンにやっていたことそのままだった。その時のジンを思い返しつい笑みがこぼれてしまった。どうやらアメリア様はそれを見逃さなかったようで、僕に不安そうに尋ねる。

「ブレイド。今笑っていたが私におかしなところがあっただろうか?」

その声にあわてて言葉を返す。

「い、いえ。アメリア様がおかしくて笑ったわけではありません。ふと友人とのことを思い返してしまいましたので......つい。申し訳ありません。」

「謝ることなどない。......そうか、友人とは依然ブレイドが話していた者か?」

「はい。私が数年前までいた孤児院の友人で、剣の師匠でもありまして、彼に剣を教えてもらった時のことを思い返しておりました。」

「ブレイドの剣の師匠なのか。ならばかなり強いのだろうな。その友人とは今でも連絡を取っているのか?」

アメリア様の疑問に少し胸が痛む。ジンとは別れてから一度も連絡をとれていない。

「いえ、別れるときに約束をしたっきりとれておりません。」

......ジン、君は今どこにいるんだい。

「そうか......また会えるといいな。もし再会できたら私も会ってみたいものだ。......あっ、もちろん、向こうが嫌でなければだが。」

ご自分の立場を思い出しあわてて取り繕うアメリア様をみてほんの少し心が軽くなった気がした。

「そうですね。私もアメリア様にお会いさせたいですね。彼ならば昔よりももっと強くなっているでしょうから、きっとアメリア様も今よりもっと強くなれますよ。」

「ふっ、そうだな。先生が2人いればもっと強くなれるに違いないな。」

不敵に笑うアメリア様と僕は互いに顔を見合わせて笑う。


......ジン、君の居場所は僕が用意しておくから、はやく会いたいよ。

十九話です。よければ、ブックマーク、感想よろしくお願いいたします。

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