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おばあ様は心配性 - 冒険者になった孫が心配だから、現役復帰して一緒にパーティを組む事にしました -  作者: ぷぷ太郎
【第四章】北国境のダンジョンでのあれこれと大貴族の悩み
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第79話

【更新について】


本日2話同時更新となります。


よろしくお願いします。

【前回まで】


ベルナル様が北国境のダンジョンへ来た理由は、長年に渡り隣国の諜報員を雇っていたという、国を揺るがすほどの大スキャンダルでした。送られていた報告書を受け取っていた人物の特定を急ぎます

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「報告書を受け取っている人物として、ベルナル様は誰が怪しいと思いますか?」


キースが少し冷めてしまったお茶を一口飲む。


「まず除外できるのが、副管理官以外の管理事務所の人間です。特に私の異動と共にこちらに来た人間は基本ありえません。ですが、副管理官は先日の魔物暴走の時に「逃げよう」と言ったぐらいの、かなり小心な人物です。こんな事が長年できるとも思えません。後は衛兵隊長のカーティスさんも無いですね」


「僕も彼はそういう事ができるタイプでは無いと感じていますが、あくまでも印象だけでしかありません。何かそう言い切れる明らかな理由があるのでしょうか?」


「彼は私がこちらに来てから異動してきたのです。確か私が来た翌月ですね。なので彼という事は無いでしょう」


「あぁ、そういう事ですか・・・そうなると、冒険者ギルドの支部の全職員、カーティスさん以外の衛兵達、宿屋、食堂、雑貨屋の従業員でしょうか」


「そのうち、宿屋、食堂、雑貨屋へは、この荷馬車では荷物は届かないのです。この3軒が費用を出し合って、行商人の定期便が立ち寄る様に契約をしているそうです」


「では実質、冒険者ギルド支部か衛兵の誰か、ですね・・・」


「どちらも、荷馬車でそれなりの量の荷物が届いても不思議ありませんから、書類一枚他の荷物に紛れ込ませて、という事は可能かと思います」


「ただ、前回集積所から送った書類の筒は、届いた時点ですぐ確認してもどちらからも見つからなかった・・・」


キースは、目を閉じて考える。


(・・・よし、これなら・・・)


「ベルナル様、次にこちらに荷物が届くのは何時でしょう?」


閉じていた目を開けてベルナルに尋ねる。


「次回の荷物が届くのは明後日でございます。荷馬車が王都を出発するのは11の鐘ですので、最終的にここに着くのは3の鐘辺りになります。」


控えていたアンリが答える。


「ですが、明日の荷馬車には、いつもの手順で荷物を届ける手配はしておりませんよ?」


「ええ、それは大丈夫です。なぜなら・・・」


キースは皆にこれからの手順を説明した。


「これで相手が特定できると思います。で、一度王都に行く必要がありますので、明日の朝、管理事務所からどなたか同行していただきたいのですが・・・」


「では、私が参りましょう。他の者はこの件は知りませんので。よろしいでしょうか?」


アンリが壁際に控えたままベルナルに許可を求める。


「ではアンリ、よろしくお願いします」


「かしこまりました。お任せください」


アンリが礼をする。


「では、明日の朝8の鐘に合わせてこちらに来ますので、よろしくお願いします」


「こちらこそ、我が家の不始末なのに申し訳ないです。よろしくお願いします」


キース達が部屋を出て行くと、ベルナルは深々とソファーに沈み込み、大きく息を吐いた。


(これで何とかなれば良いのですが・・・)



そのまま食堂で食事を取り部屋に戻ったキースは、早速魔法陣を一枚作り始める。起動すると文章が浮かび上がるタイプのものだ。


基礎部分はできているので、浮かび上がる文字に関係する箇所に少々手を加える。


できあがった物を起動させ皆で確認する。


「いかがでしょう?」


「うん、良いんじゃないか?分かりやすいし」


「いきなりこれが出たら驚きますな」


「よし、それでは準備はできました。皆さん、今日はタイラントリザードの討伐、ベルナル様の相談と盛りだくさんでしたね。お疲れ様でした。ほんと今思い返しても、お二人はかっこ良くて・・・凄かった・・・」


キースは瞳を輝かせる。


「いや、キースこそ、初めてのダンジョンだったのに強敵で大変だったな。で、どうだったダンジョンは?」


「そうですね、一言で言えば・・・不思議な場所ですね。地面の中なのに外なんて・・・どこかモデルになっている場所があるのでしょうか?入ってみたら自分の故郷だった、なんて人は今までいなかったのかな?気になりますね・・・」


「そ、そうね。今度他の冒険者にあったら尋ねてみたらどうかしら」


話が脱線していきそうなところをフランが戻す。


「今回は最初の階層だけでしたから、次はもう少し長くいたいですね!後、階段降りたら海の中だった、とかもあるのでしょうか?呼吸は・・・やはり無理かな?普通の魚とか、魔物以外の生き物もいるんでしょうか?」


まるで遊びに行くかのような発言である。


(こういうところはやはりキースだな・・・)



翌朝、キース達が宿を出ると、外ではアンリが既に待っていた。挨拶を交わしキース達の馬車に乗り込む。


軽量化の魔法陣の起動と、空気抵抗を軽くする空気の壁も忘れない。


馭者台には二人で座るが、操縦はアンリがする。速度も出る為キースにはさすがにまだ早い。


「ではちょっと行ってきます。夕方までには戻って来られと思いますので」


「こちらの事は大丈夫だ。気を付けてな。アンリさんに迷惑掛けないようにするんだぞ」


「アーティ、そんな子供じゃないのですから・・・それに、馬車で王都に行って荷物出して戻ってくるだけですよ?なにか起きようが無いですよ」


「・・・」


(それはフラグかなにかなのか・・・?)


「では行ってきます!」


アンリが馬に合図し、馬車はキースとアンリを乗せ王都へ向けて走り出した。

ブックマークやご評価いただけると嬉しいですね!


お手数おかけしますがよろしくお願いします(*´∀`*)

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