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おばあ様は心配性 - 冒険者になった孫が心配だから、現役復帰して一緒にパーティを組む事にしました -  作者: ぷぷ太郎
【第四章】北国境のダンジョンでのあれこれと大貴族の悩み
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第75話

【更新について】


書き上がり次第随時更新となります。


よろしくお願いします。


前回のまとめ的なものを付けています。


「あれ?前回どんなところで終わってたっけ?」という事ありませんか?


私はよくあります・・・

【更新について】


書き上がり次第随時更新となります。


よろしくお願いします。


前回のまとめ的なものを付けています。


「あれ?前回どんなところで終わってたっけ?」という事ありませんか?


私はよくあります・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【前回まで】


ベルナルに魔物暴走の原因調査を頼まれ、ダンジョンに入ったアリステア一行。ですが、妙な大きな気配はしたものの、魔物が全くいない状況に戸惑います。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(それにしても・・・なんでこれが地面の下なんだろう・・・)


ダンジョンに入って鐘一つ分程が過ぎた。相変わらず魔物には出くわさない。空は青く晴れ渡り、白い雲が浮かんでいる。草原を渡る風は爽やかで気持ちが良い。


「良い天気過ぎて昼寝したくなってくるな・・・」


アリステアもそんな軽口を叩く。


「本当に、ダンジョンというのはどうなっているのでしょうね・・・誰かこの謎を解明して、僕に教えて欲しいです」


「あら、自分で解き明かすのではなくて?」


フランが不思議そうに首を傾げる。


「はい、別の誰かがこの謎を究明している間、僕は違う事を調べます。その方が二つの事が同時に判明しますから!」


「え、えぇ・・・そうね・・・」


(キースらしいわ・・・)


フランが呆れつつも納得したその時、皆の正面30mほどのところで地面が盛り上がった。それと同時に膨大な魔力が溢れ出す。


(< 探 査 >に反応はなかったのに!)


大盾とメイスを構えたクライブを先頭に、アリステアがその斜め後ろに位置を取り双剣を抜き放つ。楽器のような涼やかな音が周囲に響いた。


「何だあれは・・・」


アリステアがつぶやく。


「タイラントリザード・・・でしょうか?ですが、これは・・・」


タイラントリザードは大トカゲの様な見た目をした魔物だ。飛ぶ事はできないが、力、体力、鱗と筋組織の硬さ、動きの速さ、どれをとっても一級品の強敵である。


アリステアは、ダンジョンの深層に行った経験がほとんど無い為、初めて見るが、クライブとフランは戦った事がある。


クライブが着ている鎧は、その時倒したタイラントリザードから剥ぎ加工したものだ。


しかし、目の前の個体は、その時のタイラントリザードとは大きく違っていた。


まずは、その身体の大きさだ。


過去遭遇した個体は全長4mほどだったか、これはどう見ても倍近くある。


「これはドラゴンです!」と言ってしまっても通用するのではないかと思うぐらいだ。


そして、より問題なのは「魔力」だ。


その大きな体全体が薄青い光で包まれている。体内から魔力が溢れている証拠だ。


(なぜあんなに魔力が満ちているんだろう・・・この個体に一体何が・・・)


皆がその姿に困惑し、対応を決めかねる中、タイラントリザードが先に動いた。クライブに向けて突っ込んでくる。


頭を振って、その大きな口で噛みつきにきた。


クライヴは黒鋼製の盾を角度をつけ構え、こちらからぶつけてゆく。相手のタイミングをずらし、少しでも受け流しやすくするためだ。


こんな大きな魔物の攻撃を真っ向から受けていたのでは、身体がいくつあっても足りない。受け止めるのではなく、衝撃を殺し受け流すのだ。


「ゴウゥウウン!」


巨大なハンマーで叩かれた様な音と衝撃が伝わってくる。


その勢いと衝撃を完全には殺しきれず、後ろへわずかに下がる。この体になって初めてのまともな戦いだ。身体の扱いにも不慣れだし、引退して既に20年近く経つ。戦いの勘がまだ戻っていない。


クライブの右から食いついてきたタイラントリザードの体は、受け流されて左に流れる。


そしてそのままの勢いで体を回転させ、尻尾をクライヴに向けて叩きつけてきた。


これも盾で受け流す。今度は受ける角度も決まり、先程より勢いを殺すことができた。


タイラントリザードは、左に流れた勢いのまま体を回し背を向けると、そのまま前へ走り一旦距離を取った。そしてこちらに向き直り動きを止める。様子を伺っているようだ。


(今だ!)


「皆さん!一旦引きます!僕のところへ!」


キースが叫びながら何かを地面に置く。


(!? 引く?)


疑問に思いながらも皆が駆け寄り、その地面に置いたものの上に立つ。


「起動!」


次の瞬間、景色が変わり、アリステア達は宿屋の部屋に立っていた。


「念の為に用意しましたが、役に立って良かったです」


大人3人が呆然とする中、キースは笑顔だ。


「おっと皆さん、お静かに。僕達はここにいないはずですので」


先手を取って皆に促し口の前で指をバツにする。可愛い。


それを見たアリステアは、口から出る寸前の怒声をなんとか抑え込んだ。


「キース、用意してるなら用意しているで事前に言ってちょうだい」


フランが眉間にしわ寄せる。


「すいません、急に思いついたもので・・・」


さすがのキースもバツが悪いようだ。


「で、一旦戻ったのはどうしてだ?」


「あの魔物に遭遇して色々新しいことが分かりました。対応を含めて整理したいと思いまして」


そのまま床の上に車座になる。


「まず、あの魔物ですが、種類はタイラントリザードで間違いないですか?」


「形は確かにタイラントリザードだ」


「でも、私達が見たことある個体より倍近く大きいわ」


キースは先程の魔物の姿を思い浮かべる。


大きな頭、それと同じぐらい太い首、前脚は短いが、後脚が発達し、しっぽでバランスを取りながら動く。


頭を前にしての突進、噛みつき、尻尾による打撃を中心に攻撃してくるようだ。


「特筆すべきはあの魔力です。体全体がほんのり青く光っていました。元々体内にある魔石だけで、あそこまで光る事はあるのでしょうか?」


「今まであの様に光る魔物は見たことは無いな」


「ですよね・・・どういう事なのか」


皆で首を捻る。


「大きな魔石を持った魔物を捕食したか、魔力溜りみたいな所があって、そこを住処にしているとか?」


首を捻りながらもどこか楽しそうに見える。


「常時魔力付与されているようなものと考えられますので、体表と筋組織はかなり硬くなっていると思います」


「そもそもあいつは何でこんな上層にいるんだ・・・ゴブリンやコボルトに混じってあれが出てきたらと思うとゾッとするな。魔物暴走の原因はやはりあれだろうか?」


「おそらくは・・・理由は不明ですが、上層に上がってきてしまった為、元々上層にいた魔物が怯えて外に出た、という事ではないでしょうか? それなら、魔物達がダンジョンから離れたがったという事にも説明がつきますし」


「さて、あれをどうやって倒す?」


「ちょっと提案があるのだが・・・」


クライブが手を挙げる。


「身体強化と武具への魔力付与をもらって、私とアーティで戦っても良いだろうか?」


クライブの意外な提案にキースは目を見張る。


「我々は地方を回って王都に戻ってくる間、強い魔物と戦う機会がほとんど無かったのだ。先程も急に現れ襲われた事もあるが、盾での受け流しの精度が不本意であった」


クライブは悔しそうに顔を歪める。


「せっかくの強敵だ、勘を取り戻す良い機会だと思ってな」


「・・・わかりました。それではお二人中心でいきましょう。もし何かあればフォローします」


「あぁ、よろしく頼む」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イビ〇ジョー?さぁ、知らない魔物ですね・・・


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お手数おかけしますがよろしくお願いします(*´∀`*)

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