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後書き&ネタばらし


本編に引き続き、このようなところまで目を通していただきありがとうございます。


お読みいただけた皆様のおかげをもちまして、無事に完結させることができました。改めて御礼申し上げます。


ここからは、このお話についていくつか振り返っていきたいと思います。


□ □ □


〇書き始めるうえでの目標


言うまでもないのですが、『完結させること』でした。


私が直接作品に触れてきた中で、未完又は、完結までに著しく時間のかかった作品が多い作家といえば、火浦功先生や田中芳樹先生でした。


特に田中先生の『アルスラーン戦記』や『創龍伝』については、あまりにも間が空きすぎてしまった事でお話自体に興味を失ってしまい、続刊が出ても購入しなくなるほどでした。


『カクヨム』や『小説家になろう』などは、一話毎にお金をもらっている訳ではありませんが、星の数程あるお話の中から興味を持ってもらい、時間をかけて読んでくれている訳です。それを考えれば中途半端なことはできません。


なので、閲覧数やコメントなどがどんなに少なかったとしても、自分の考えたエンディングまでは必ず書き上げようと決めました。


□ □ □


〇お話の基本方針


キースを始めとする登場人物は強いので、戦う様な状況になってしまえば、基本的に勝つわけです。


しかも、魔法を『想像を魔力を用いて具現化する』という設定にしてしまった為、ほぼ万能です。キース君なら無双できてしまう。


なので、『俺TUEEEEE!!!!!』とか『全部君1人でいいんじゃないかな?』にならない様な展開、解決方法を考えました。


□ □ □


〇お話の流れ


基本的に話の筋は『行き当たりばったり』でしたので、当初の予定とは異なることも多々ありました。


予定通りだったのは、『北西国境のダンジョン』の確保の仕方。


川の流れを変えてダンジョンを自国側にしてしまうというものでしたが、参考にしたのは千葉県と茨城県の間に流れる利根川で行われた治水工事です。


洪水を防ぐ為に利根川の流れを少し真っ直ぐにした事で、茨城県から一部が切り離されて千葉県側に飛び地として残っています。川から切り離された部分も『古利根沼』という名称で沼として残っています。


予定と違ったのはキースとくっつく相手。当然考えていたのはリリアでした。そもそもイングリットは、あの面談の場に入ってくるまでは女ですら無く王子の予定でした。


王女にして初対面で結婚の申し出をさせたのは、完全にただの思いつきです。なので、いかにイングリットの申し出を無理の無い流れで断らせるか、を考えていました。


ですが、王都から離れると、魔術学院に通っているリリアとは会わなくなってしまうんですよね。対照的に、実績を積んで活動ステージが上がるとどうしてもイングリットと絡みます。


なので、これはもうリリアとは縁がなかったとして、イングリットとくっつけてしまおうと決めたのでした。



□ □ □


〇タイトルについて

結果的にアリステアがキースの事を心配していたのは、本当に最初のうちだけでした。


作者は、いわゆる『筋道を立ててきちんと説明しているのに、それが理解できずに意味不明な発言や行動を続ける人』という存在が許容できない人なので、キースの力を十分認識しているのに、アリステアがいつまでも心配をしているというのはおかしい、と考えてしまいました。


その為、途中からはタイトル詐欺なお話になってしまいました。


□ □ □


〇登場人物、国、街あらゆるものの名称について


作者は、競馬、海外ロードレース(自転車)が趣味の為、競走馬、選手、自転車メーカーから、さらに、ハヤカワ文庫から発行されている冒険小説にハマった期間も長かった為、その作者と作品の登場人物からお借りしました。


◾︎競走馬(元ネタ)

・セクレタリアス王国

(アメリカ史上最強と謳われる一頭、セクレタリアト)

・不動産屋テューダー商会のオーエン

(オーエンテューダー)

・魔術師クエイドの息子二アーク

(ニアークティック)

・ニアークと一緒に来た冒険者ギルドのマスターであるネアルコ

(ネアルコ)

・セクレタリアス王国のサイード王

(モハメド殿下の調教師であるサイード・ビン・スルール師)

・サイード王の妻である王妃アハルケティ

(黄金に輝く毛色を持つトルクメニスタン原産のアハルテケ種)

・エクリプス級

(ヨーロッパの歴史的名馬・種牡馬エクリプス)



◾︎ロードレース選手・ブランド

・茶師兼パティシエのログリッチ(選手)

・ログリッチの祖父ポガチャル(選手)

・メリダス(街、メリダ、ブランド)

・コルナゴス(街、コルナゴ、ブランド)

・ビアンケ(街、ビアンキ、ブランド)

・アンジェリカの腹心アネミエク(選手)

・ファンアールト伯爵家の2人(ジュリアン、マシューズ・選手)

・王都のサブマスター サイモン(選手)


まだまだおりますが、パッと思い浮かぶのはこの辺りです。



◾︎ハヤカワ文庫系

・アリステア、マクリーン(アリステア・マクリーン)

・ディック、フランシス(ディック・フランシス)

・キース(キース・マロリー)

・ライアル(ギャビン・ライアル)

・デズモンド(デズモンド・バグリイ)

・ヒギンズ(ジャック・ヒギンズ)

・クライブ(クライブ・カッスラー)

・アイザック(古の金級冒険者アイザック)アシモフ(国軍の警備隊の衛兵) (アイザック・アシモフ)

・クーンツ(古の金級冒険者②クーンツ)

(ディーン・R・クーンツ)


キースのみ登場人物ですね。アリステア・マクリーンの超有名作品『ナヴァロンの要塞』の主人公、キース・マロリー大尉です。


先程利根川の話も出ましたが、トゥーネ川は利根川、エドゥー川は江戸川です。合流地点の確保で争った、というのも利根川と江戸川の合流地点である関宿町(せきやどまち)に因んでいます。


◾︎その他


・アリステアが若い頃に乗っていた馬 ソレイユ


栗毛の中でも、たてがみ等が金髪である『尾花栗毛』という毛色は、実際の競走馬だと『サッカーボーイ』『トウショウファルコ』などが有名です。トウショウファルコはその毛色から、『北斗の拳』に出てくる『金色のファルコ』に因んで命名されたとの事。とても綺麗な毛色なので、画像検索してぜひご覧ください。


□ □ □


〇イングリットとキースが結婚してからの展開


年数がどんどん飛びますが、これは予定通りです。この2人が組んでしまえば、大抵の事は解決でき政治的にも最善で進める事ができます。


なので、国政に関してはあまり書くつもりはありませんでした。


最後に一盛り上がりさせる為に『制御できない石力機構』を出したのも予定通りです。


□ □ □


〇結末について


『イングリットに依代の魔導具を渡し、自由な人生を歩ませる』というのは、イングリットとキースを結婚させる時には決まっていました。


ですので、この流れも予定通りです。ただ、当初依代の魔導具に入れなかった人達、ライアルやマクリーンなどを入れる様にしたのは、その時に思いついた事です。


なので、彼らは急遽寿命が延びた事になりますw


マルシェとレーニアの側仕えコンビも同様です。子供の頃からずっと一緒だったのだから、この先も一緒にという方が自然かなと。


□ □ □


必要があれば書きましたが出てこなかった話としては


・アリステアの夫アーサーが亡くなった時の事


・イングリットの母は実は……


らがあります。話がこちらへ転がりませんでしたので書きませんでした。


□ □ □


こんなところでしょうか。


近況報告か何かで書いた気もするのですが、今年の5月に異動になりました。少人数&超絶ヒマなところから、大人数で忙しい職場と、正反対の環境になりました。


しかも、ここは以前にいた場所で、ある程度立場が上の為、ヒマな場所の様にスマホでポチポチ遊んでいる訳にもいきません。


何とか無事に終われて一安心といったところです。


そんな環境ですので、第2部や他のお話を投稿するのは、現時点では非常に難しいと言わざるを得ません。キース達が強過ぎてどう扱って良いかも分かりませんし……


まさに、このお話が私の唯一無二の作品となりそうです。


これからは、また読み専に戻り皆さんの書いたお話を楽しみにしていきたいと思います。


3年弱のお付き合い、本当にありがとうございました!

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