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プロローグ

【更新日時について】


書き溜めが尽きるまでは、毎日5時・11時・16時に更新いたします。


通勤・通学、お昼休みのお供としてぜひどうぞ。


【度量衡について】

この世界では皆さんの知らない単位・呼び名がされていますが、読んでいて混乱したり、一々計算し直したりしていてはお話に集中できませんので、作者の方で勝手に分かりやすい単位に変換しました。


外来語や和製英語等が出てくるのも同様です。予めご了承ください。


お金だけは簡単なのでそのままです。


1リアル=5円


よろしくお願いします。

(なぜ・・・なぜこんな事に・・・)


少年は目の前の惨状に呆然と立ち尽くしていた。


ここは王都にある冒険者ギルドの待合室だ。多数のテーブルと椅子が設置され、メンバー同士の待ち合わせや話し合い、軽い飲食など、ある程度自由に使えるスペースである。


つい先程まで多くの冒険者達が、昨日達成した依頼の報酬の分配や、この後の予定について話し合ったりしていた。


だが今は、テーブルと椅子は壊れ残骸が散らばり、待合室というより廃材置き場に近い有様だ。


その残骸の中で、冒険者であろう男達が倒れていたり、呆然と座り込んだりしている。手足を縛られ、罵声をあげながら床でのたうち回っている者までいる有様だ。


「それではこれからよろしくな!キース!」


自分の正面にいる女性が、満面の笑みで握手を求めてくる。大柄で勝ち気そうな印象の人物だ。


(騒ぎの原因はこの人なのに、なんでこんないい笑顔なんだろう・・・)


その右には、首から海の神のシンボルを型どった聖印を下げ、小柄だがメリハリのきいた体つきの女性が微笑を浮かべ、左側には、自分より頭二つ分ぐらい大きな、まさに筋肉の壁といった大男が「うんうん」と頷いている。


三方向を押さえられ、後ろは壁。どうにも逃げ場のない事を悟った少年は、差し出された女性の手を取り「よろしくお願いします・・・」と小声で言うのが精一杯だった。

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