見てもいいよ
俺は憔悴しきっていた……一応作家志望なのでちょっと難しい言葉を吐いみたが、本当に言葉の通り憔悴……疲れ果てていた。
「お兄ちゃん、おはよ~~~」
朝7時、隣で寝ていた結夢がむくりと起き上がり伸びをしながら俺を見てニッコリ笑ってそう言った。Tシャツ越しに小降りで形のいい胸が上下に動く……ああ触っておけば良かった……
「あ、ああ、おはよ……」
人の気も知らんと……気持ち良さそうに寝やがって……
結局俺は寝たんだか寝てないんだがわからないまま朝を迎えた。
「お兄ちゃん、モーニング行こうモーニング~~」
「あ、ああそうだなぁ」
眠い目を擦りながら俺も起き上がる、朝ごはん忘れてた……結局カレーは昨日の夜に全部食べてしまった。いや、俺も食べたけど結夢も身体の割には大食漢で、ペロッと平らげてしまった。
「お兄ちゃんとお出かけ~~」
ベットから起き上がり結夢がTシャツを脱ぎ着替え始める……ああ、俺も着替えないと…………って!!
「そ、そこで脱ぐなああああ!」
「ん?」
「いや、俺の目の前で……」
「ん? ああ、お兄ちゃん見たいの?」
「いや見たいかって言われたらそりゃ…………って違う! えっとそう簡単に肌を他人に見せるのは、そのよくないと……」
昨日寝ている間にじっくり見てた事は内緒だぞ、いいな!
「えーーーー他人じゃないよお、兄妹だよお」
「いや、えっと……」
「もうお兄ちゃん本当他人行儀なんだから~―」
そう言うとTシャツを脱ぎ捨て、ブラに手をかける。
「お、おい!! ちょっと、ちょっと待て!!」
「なーーに、もうさっきから!?」
「いや、いくらなんでもここで着替えるのは……ほら兄妹でもさ」
「別に気にしないけど?」
「俺が気にする!」
「見ればいいでしょ、夜中に触ろうとしたんだから!」
「…………は?」
「夜中にお兄ちゃん胸触ろうとしてたでしょ!?」
「えええええええええええええええええええええええええええええええ!! お、おま、お前、おき、起きてたのかああああああああああああああああ!!」
「ああ、もうお兄ちゃんうるさい! 朝から近所迷惑! 起きてたって言うか、あの時なんかお兄ちゃんの鼻息がうるさかったから何かなって一瞬目が覚めて、そしたらお兄ちゃんの手が胸の辺りで、だから、ああ、触りたいんだって思って覚悟を決めて待ってたらいつまでも触れて来ないからなんか焦れったくて、くすぐったくて、凄く眠かったしめんどくさいんで横向いて寝ちゃった」
そう言うと、テヘペロをする結夢……
「うわ、うわあああああああああああ……ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさいいいいいいいいいいいい」
「? なんで謝るの?」
「いや、だって……そりゃ寝ている時にとか最低じゃないか!!」
「あ、ああ、まあ言われて見ればそうだねえ、でも妹の胸を起きてる時に触るのもどうかと思うよ? やっぱりシチュエーション的には寝ている時かなって、さすが妹作家のお兄ちゃんって思ったんだけど、取材の為じゃないの?」
「え? あ、ああ、そう、そう取材、取材の為……うん、そう」
「あははははは、でしょ、だからあの後お尻ずっと見てたんだね~~」
「ぐはああぁっ、そこまで……」
「ううん、なんかスースーするなって、その後暫くしたらお布団かけてくれたか
ら、ただ、掛けてくれるまでだいぶ間があったから見てたのかな? って、でも眠くてあまりちゃんと覚えて無いんだけど~~」
「いや、十分です……」
前回のおさらいでした……
「だから別に気にしてないよ~~」
そう言うと結夢ブラを外した。俺はその瞬間後ろを向く……だ、だって……
「あはははは、お兄ちゃん可愛い~~照れてるうう、見ていいって言ってるのにい」
「いや、だって……でも……」
そりゃ見たいさ、見たいよ! でももうこれ以上は……俺の理性が……
「さて、この時間制服は目立つなぁ、セーターとスカート、うーーんそろそろコートが欲しいなぁ」
ごそごそと鞄を探る音が……とりあえず早く下着を着替えてくれい!
暫くすると音が鳴りやむ、やっとか、衣擦れの音が気になってしょうがない……
「お兄ちゃん準備出来たよ~~」
「ああ、ってまだ下着姿じゃねえか!」
俺が振り向くと結夢は白のフリルが付いた下着をつけ腰に手を当てポーズ取っていた。
「えーーこの下着似合うかなってお兄ちゃんに見て欲しかったから~~どう?」
「どうじゃねえ、さっさと着替えろおおおおおお」
本当勘弁してくれええ、これ18禁じゃねえんだ……もう持たない……
「ちぇえ、誉めて欲しかったのにい~~」
俺は再び後ろを向く、このままじゃ……
少しづつエスカレートしていく結夢の行動に、俺の理性が耐えられるのか……
次回、乞うご期待!!