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1章 5話~二人で食事

正直言ってきつかった、ミヤキを守りながら戦うのがこんなにもきついとは思わなかった。いや、主にダッシュと銃の弾を補充するときに魔力を消費するから刀だけで戦った結果がこれだ。魔力がなくなってしまうのを考えた上での事でありしかしながら刀だけで戦うのが苦しくなってきた。


「大丈夫ですか、ホムラさん、随分と疲れているようだけど。少し休憩した方が良いかと思います」

「大丈夫だから、私はまだ戦える」

「無理をしないで下さい、もし貴方が倒れたりしたら私はどうすれば良いのか分からないです。ですので少し休憩しましょう」


そうだった、今、戦えるのはこの私だけ、もし自分が何も出来なかったらミヤキが危険にさらされてしまう。


「ごめん、少し焦り過ぎたみたい。そうね、ここは安全のようだしここで休憩をとりましょう」


私とミヤキは椅子があるところに座る。ここの教室はゾンビ達が来ないのは嬉しい事だ。しかし、この教室から何かを感じる、それは一体何かをミチベエに念じて聞いてみる。


『ここはゾンビ達が引き寄せない魔除けの結界が張っている場所だね』

『魔除け?おかしな事を言うわね。ゾンビってもともと人だった者でしょう、何でそれが魔がつくの』

『もともとゾンビは魔法によって生み出された者なんだよ』

『魔法で、じゃあ、ゾンビ達にも魔力があるの?』

『そうだね、でも、ここにいるゾンビ達はたいした魔力を持っていないから魔法は使ってこないよ。パラサイドは別だけどね』

『ちなみにゾンビに襲われた人はゾンビになった場合魔力はあるの?』

『うん、あるよ、特に女の方が魔力を持つ者が数が一番多いね』


それは、魔法少女として素質があるからなのかそれともただ少女だからと言うのかは分からないが、今、分かるのはもし相手が魔法のような物を出して来る場合要注意しないといけない。あと、何故、この教室が魔除けの結界が張ってあるのか疑問に思うんだけど。


『さあ、それは僕にも分からないよ、でも、そのお陰で休められるのだし別に良いかと思うよ』

『まあ、それもそうね』


それにしてもお腹が空いてきた、本当は調理室の事業で料理を作っていたけど失敗してしまったしゾンビによってそれどころじゃあ無くなってしまったし。何も食べていないよどうしよう。そうだ、そう言えば説明にはゾンビを倒した分だけポイントをゲットできて、その貯まったポイントで商品と交換で出来るんだっけ。一度試してみよう。商品との交換を押して、あ、出た、えーと、武器の交換にアイテムの交換、食べ物と交換に日常品を交換、うーん日常品を交換て今はこんな状況だし意味が無いような気もするけどまあ、良いか。貯まっているポイントは1000ポイント、なので食べ物を選択する。ちなみに選択したのはハンバーガーとポテト、ドリンク、これをセットで500ポイント、これで500ポイントとは随分と高いが仕方がない、ミヤキの分も同じセットで選択する。すると何も無いところから食べ物が現れた。へえ、こんな風になるんだ。でも、これでポイントが0になった。


「え!何も無いところから食べ物が現れた!もしかしてこれはホムラさんがやったのですか?」

「あはは、そうだよ、驚かしたつもりは無いんだけどね」

「いえ、でも凄いですね魔法少女って何でも出来ちゃんですから」


うーん、別に何でもって訳じゃあ無いんだけどね。でも、ミヤキが喜んでくれているのなら別に良いか。


「ほら、これはミヤキの分だよ」

「え!良いんですか」


そりゃあ、その為に出したんだから食べて貰わなきゃあ困る。だから、遠慮なくどうぞと言う。


「では、遠慮なく、頂きます。はむ!······美味しい!ホムラさん、このハンバーガー凄く美味しいです」

「そんな大袈裟な、はむ!······美味しい!確かにこれは、普段食べている物とは違っていて何時でも食べても飽きないぐらいね」


次はポテトを噛る。これも、ハンバーガーに負けないくらい美味しい。気づいたらあっという間に無くなっていた。ドリンクは炭酸がシュワっとしててこれはこれでたまらない。


「「ぷはー」」

「······」

「······」

「「ぷ、あはははははははは!」」

「有り難うございます、とても美味しかったです」

「どういたしまして、私もミヤキと一緒に食べれて嬉しいよ」


こうやって誰かと一緒に食事をすることでこんなにも美味しいとはね。


「また、こうやってミヤキと一緒に食べたいな」

「私もです」


さあ、お腹も膨れた事だし、さっさとこの場所からおさらばしますか。私はマップを開いて次の通れるルートを検索する。今、自分達がいるのは2階の教室でここから出たあとはすぐに1階の階段があるそれさえ出来れば後は外を出るだけだ。


「行きましょう、あともう少しで外に出るわ」

「ごめんね、私は何も出来なくて」

「気にしなくて良いよ。ちゃんと貴方の事を守るから」


守るか、私を虐めていた人を守るなんてとんだお人好しだ。でも、この人は私の事を思っていた、そんなささいな事だけど私はミヤキを守って見せる。

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