批判や否定的意見に対する防衛術 キツい感想をきっかけに小説の投稿をやめて9年、また小説の投稿をはじめるまでのお話
小説を書いていると感想やコメントをいただけます。
中には魂を吸い取られるようなキツ〜い感想がありますよね。
小説を投稿して最初に来る感想が、心にクる感想だったりするんですよ。
読者様と盛り上がってる時に限って、毒者様がご降臨なされるんですよ。
そういう感想をいただくと、創作意欲や執筆意欲が減退します。
作家として最悪のパターンは書かなくなることです。
ですが、そういう時に使える防衛術が存在します。
ここではキツい感想をいただいた時の防衛術を書いていきます。
※本文は感想を書かれる方への批判ではございません。
ほとんどの感想や意見について、それを否定する権利は誰も持っていません。
※感想はたくさん書いた方が良いです。tottoさんのエッセイをオススメします。
『感想と感想返信は大切だと思った』作者・totto
http://ncode.syosetu.com/n5051eb/
というかこれ自体、tottoさんのエッセイに触発されて書いています。
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まず結論から申しますと、守護霊を呼び出すのです。
守護霊を出現させるには、心を幸せな思い出で満たさなければなりません。
この時に思い出す幸福はあなたの小説に掛けてきた具体的な思い出です。
なお、ネガティブだと自分で感じたものは浮かんでもすぐ忘れるようにします。
好きなキャラ、好きな表現、好きな話、参考にした本、検索した数々の履歴……
小説を通じて出会った物書き仲間、常連の読者様、書き上げた時の達成感……
書く行為そのものの楽しさ、話を思い付いた時の高揚感、紙の本の手触り……
どうでしょう、心に思い出が満たされてきましたか?
そうして呪文を唱えます。呪文は、そうです、皆さんご存知の……
守護霊よ、来たれ!
いま出てきた守護霊のイメージ。
このイメージは絶対にあなたの味方です。
作家に対する吸魂鬼を効果的に追い払うことができます。
ネットを検索すれば様々な防衛術が出てきます。
重要なのはそれらをすべて実行し、それらすべてを複合して実践することです。
防衛術は重ねれば重ねるほど強い守護霊を呼び出せるようになります。
中には複合できない防衛術があります。
例えば、「感想を見ない」「完成させてから投稿する」「編集を通す」など。
この辺はですね、WEB小説を書いている私たちには難しい!
だってWEBですよ? 作者と読者の距離がこんなに近いのにそれは無・理。
作者と読者が至近距離にいることを活かした方がいいと思います。
私はどんな方でも自分の小説を読んでくれたら嬉しいと感じますよ!
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次に書くのは、キツい感想をもらっても小説を書ける理由について
時を遡ること9年前、小説をネットに投稿するのをやめました。
書き始めて1年半くらい経った頃のことです。
感想内で人格を批難されたのがショックだったのでWEB投稿をやめました。
キツい感想をもらったら小説を書けなくなって当たり前です。
一週間くらいまったく書けませんでした。
何かしら書いてやろうという気持ちはあっても筆が進まないんですよね。
なのでWEBに投稿するのをやめようと決めて書き始めたところ、
驚いたことにスラスラと書けてしまいました。
だから、どうしても書けないって時は、WEB投稿をやめるといいと思います。
では、9年間も何をしていたのかっていうと、小説以外にも書いていました。
評論誌や雑誌で書かせていただいたり、昨年はエッセイで賞をいただいたり。
小説から少し距離を置きつつ何らかの物書きを続け、
年明けにふと、WEB小説を投稿しよう、と思いました。
これ、吸われた魂が回復したということなんです。
回復するのに9年です。
でも、ちゃんと回復しました。
できないことに落ち込まないでほしいです。
できたことができなくなるって、すごく苦痛なんですよね。
時間はかかりましたが、私みたいな人がいることをお伝えします。
ときどきエタるけどゆるしてくださいね汗
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最後は批判や否定的感想を書く人の心理について
実は私、どちらかと言えば批判や否定的感想を書く人です。
どんな感想を抱こうが自由だと思っています。
もちろん利用ルールを守った上での感想のお話です。
まず、「最初に来る感想が、心にクる感想」なのは理由があります。
無名の小説を読む人は、あらゆる無名の小説を読んできた人です。
世の中にはすでにおもしろいと評価された小説がたくさんあります。
それと同じくらい読んでいて頭の痛くなる小説がたくさんあります。
彼らはわざわざ無名の小説を読んで、その上で感想を書く物好きな読者です。
基本的に、これからおもしろくなりそうな小説に唾を付けておきたいんです。
最初に感想を残す優越感やちょっとした義務感、そして期待があります。
続きの展開をコントロールしたい、とかはぜんぜん考えてません。
でもこれから言われそうなことは先に言いたい、そんな気持ちがあります。
そうすると、ついつい指摘が多めの感想になっちゃうんですよね。
まあ、その分よく読んでますので気を悪くしないでいただければ幸いです。
次に、「読者様と盛り上がってる時に降臨する毒者様」にも理由があります。
すいません、感想を書く側としては盛り上がってるのに気づいてないです。
盛り上がってる感は活動報告で起こるので、感想を書く側には見えません。
いつものノリで書いていると水を差したみたいになっちゃうんですよね。
で、感想を読んでから書く時の心理として、
明らかに似たような意見ばかり並んでいると、違う意見を書きたくなります。
キャラもいい、展開もテンポいい、続きが気になります、は言われてる……
同じことしか言えないのは作者様に申し訳ないなぁなんか言えないかなぁ……
あ! 描写がほとんどないですね!
って、それを書いたら、否定的な意見になることを見落としてるんですよね。
感想を書く側はあんまり作者の気持ちまで考えてないです。たぶん。
軽い気持ちで感想を書いてるので、作者様も軽く受け流してくださいって……
できるか!
でも、私も似たような感想を書いてしまいます。
何を抱こうが自由ですが、思ったことをそのまま書く時は気を付けたいですね。
どうしても批判や否定的意見を作者に言いたい時があります。
上から目線になっていないか、言葉遣いは大丈夫か、など注意を払っています。
ただ、細かい指摘(2000字くらい)だけで、感想欄を埋めてしまいます。
そういう時はメッセージで送っています。
自分がもらってためになる感想を心がけているのですが、
あんまり真面目すぎると感想を返してもらえないようです。
たぶん、感想を返そうにもハードルを高く感じて尻込みするのだと思います。
感想は感想じゃなくて、コミュニケーションツールなんですよ。
真面目感想は、かくれんぼで絶対に見つからないところに隠れるような感じ。
見つけられることも含めて、かくれんぼって遊びなんです。
9年も隠れていたので、しみじみと思いますね。
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どういう感想がいいのか……
結局のところ、作者によるでしょう。
気にしない人、打たれ強い人、回避能力が高い人、何度でも蘇るさの人……
いろんな作者がいます。
感想を書く側はいちいち気にする必要はないと思います。
小説を書く側は楽しい気持ちを忘れないでほしいです。
最後の最後に。
WEB小説への良い感想の書き方があったら教えていただければ嬉しいです。