三章
★三章★
#ドクオ さんは 狼 です#
黒服のが持ったゲームボーイらしき物の表示が変わる
( ^ω^)「こ、これは僕の時代が来たお!」
経験者だからという理由でドクオを占ったのは正解だったみたいだ。
【昼になるので集会所へ来たまえ】
慌ててメモ用紙やペンを持って歩き出す。移動は全て目隠しをつけるようだ。
集会所に着いたようだが、目隠しに耳栓で周りの状況がわからない。
【これより昼とする。】
その瞬間、目隠しを外され耳も聞こえるようになった。
そしてそこには新しく、議長のマネキンの代わりにモニターが置いてあった。
#59:56#
( ´_ゝ`)「あははははははははははははは!」
(´<_` )「これまでにない壊れっぷりだ」
( ´_ゝ`)「ヒャーハハハハ!オチンチンビローン!」
突然アニジャが叫び始め、皆が息を呑む
【えー、アニジャくん少し落ち着いてくれ】
( ´_ゝ`)「D・V・D! D・V・D!」
【練習なので言ってしまうが、狂人の役割はそういうことではないよ】
( ´_ゝ`)「え、そうなの?」
('A`)「そうっすね、もう少ししたら狂人が何をすべきかわかりますよ」
(´・ω・`)「あ、ビロードがいない。これが襲撃ってことか」
('A`)「そうらしいっすね、役職の人は、自己判断で役職と占いの結果とかを言ってください」
ξ゜3゜)ξ「あ、私は占い師だったわ。で、ショボンが狼だった」
_
( ゜∀゜)「お、じゃあショボンに投票すりゃいいんだな?」
(´・ω・`)「ほう。こういうものかと思ってはいたが、まさか僕とはね…」
( ^ω^)「ちょ、ちょっと待って欲しいお!占い師は僕だお!」
(*゜ー゜)「どういう事…?」
川 ゜ -゜)「要するに片方は偽者ということだな」
('A`)「そう、これをやるのが狂人なんだが。狂人はアニジャ」
('A`)「ってこたぁ偽者は狐か狼ってことだ」
(´・ω・`)「ちなみに僕は狩人だよ。ブーンの占い結果はどうだったんだい?」
( ^ω^)「ドクオが狼って出たお!」
('A`)「っと、俺は霊能者なんだがな。狩人の本物がいたら出てきてくれ」
川 ゜ -゜)「ああ、私は狩人だ」
なんでだお…
( ^ω^)「霊能者の本物も出てきてくれお!」
…
('A`)「これで、ブーンが相方のショボンを庇ってるって可能性が高くなったわけだ」
なんでだお!
('A`)「ショボンが狼だと言われ、焦ってブーンが占い師発言をしたと見るのが妥当だろう」
(*゜ー゜)「えっと、私もそう思います」
僕は正しいのに
(´<_` )「ではまず、ショボンかブーンに投票か?」
('A`)「そうだな、ここはショボンの後にブーンを叩けば問題ないだろう」
_
( ゜∀゜) 「はっはっは!楽勝じゃねえか!」
僕は狼じゃないのに!
( ´_ゝ`)「あー、狼さん、俺のせいですみません」
川 ゜ -゜)「とはいえこれから50分も話していなければならないのか」
【あー諸君、手元にボタンがあるだろう?】
確かに、机の中には僕を嘲笑うかのような黒いボタンがあった。
【それを押した人数が過半数に達したら、無条件に投票時間へと移行する】
_
( ゜∀゜)「おっしゃー、みんなこれ押してさっさと行こうぜ!」
( ^ω^)「ま、待ってお!僕が本物の占いs
僕がまだ話してるのに、僕らの耳栓のスイッチが入った
【では、これより投票時間だ。いったん部屋に戻りたまえ】
部屋に戻り、ドクオに投票した。
少し間を空けて新しい黒服が部屋に来て、紙を置いていった。
紙には、こう書いてあった。
「投票結果」
アニジャ →ツン
オトジャ →ショボン
クー →ショボン
シィ →ショボン
ショボン →ツン
ジョルジュ →ショボン
ツン →ショボン
ドクオ →ショボン
ブーン →ドクオ
【これより夜にする。狼は来てくれ】
( ^ω^)「僕はまんまと嵌められたのかお!」
気付くと、机を叩いている自分がいた
落ち着け。落ち着いて考えろ
ドクオは狼だ。奴は自分が占われる事を予想してただろう。
だからアイツは相方のツンに入れ知恵をしたんだ。
で、アニジャが狂人ってことは…
ショボンが本物の狩人で、クーが狐の可能性が高い。
じゃあまず、僕がクーを占って本物だって証明しよう。
【行動指定時間だ】
黒服が差し出す画面にあるクーの顔を素早く押す。
急ぐ必要はないけれど、急ぎたかった
#クー さんは 人 です#
予想通りだ。昼が始まったらすぐに、クーを占ったと言おう
【昼にするので集会所に来たまえ】
目隠しと耳栓が取れた瞬間に、発言するはずだった。
( ^ω^)「ゲホッゲホッゲホ!ゲホッ!」
ξ゜3゜)ξ「クーが人間だったわ!」
僕の咳と同時に叫ぶツン。僕は敗北を悟った。
何故、こんなタイミングで咳が出るのか
当然、クーはいない。
それに、ジョルジュもいない。
残ったのは狼2人と、僕と村人2人だろう。
他の2人が僕とツンのどちらを本物だと思うかはわかりきってる。
それでも、言うんだ。
( ^ω^)「クーが、人間だったお」
('A`)「さーて、ブーンに投票で終わらそう」
僕の発言を無視して沈黙ボタンをわざわざ皆の前で押すドクオ。
それにならってボタンを押そうとする面々。
そんな中で僕は急に冷静になって、操られてた事を知った。
ドクオがなんでショボンから投票しようと言ったか
それは、僕に狐を殺してもらいたかったから。
僕の思考は読まれていて。僕は完全に利用されただけだった。
【投票時間だ】
僕は部屋に着くと、ドクオに投票した。
けれど、結果はわかっていた。
黒服が来て、今度は投票結果のの他に一枚の紙を渡してきた
一枚目…
「投票結果」
アニジャ →ドクオ
オトジャ →ブーン
シィ →ブーン
ツン →ブーン
ドクオ →ブーン
ブーン →ドクオ
二枚目…
「あなたは、死亡しました」
これが練習試合で良かった。
もう、騙されるな。利用されるな。そして、騙してやれ。