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第六話

H28 12月17日

ジャンル別で日間ランキング、3位になりました!!

本当にうれしいです!ありがとうございます!!


本日、二回目の更新です。




私は今、初めて会ったイケメンにお姫様抱っこをされていた。

しかもどっちも雨が降ったわけでもないのにびしょ濡れ。

生徒がぎょっとした顔でこちらを見てくる。

あああ、女子生徒の反応が怖い!!

あとで制裁とか受けるんだろうか!!

でも、私のせいでは…ある!!

完璧に私のせいでした!


・・・


ことの始まりは数時間前…。


「次ー、保健委員やる人ー」

「はーい、私やりまーす」

「あたしもー!!」


今はどの委員会に入るか決めている最中だ。

私はわくわくしながら、雪菜と鈴木さんに聞いた。


「ねぇ、なんの委員会に入る?」

「私はなんでもいいですわ」

「篠原さんは?」

「うーん…。あ、図書委員はどうかな!」

「いいですわ」

「うん、あたしも賛成!」


二人からも了承されたので、図書委員に決定だ。

新しく入った本とか見れるかも!!


「図書委員やる人ー」

「はーい!!」


待ってましたとばかりに手を挙げる。

雪菜と鈴木さんは無言で手を挙げた。

ふとクラスを見回すと、他にも二人の子が手を挙げている。

4人までが図書委員になれるので、一人だけが余ってしまう。

やっぱり、こういうときは…


「じゃんけんで決めよう!」


―――


「う、うそでしょ…」


私の手はグー。

みんなの手はパー。

余った一人は、私でした…。


「篠原さん、私と変わろうか?」

「ううん、私が負けたから!」


鈴木さんが言ってくれたけど、大丈夫だと断る。

私は黒板を見て、残りの環境委員に入ることになった。

一緒の委員になったのは“飯塚いいづか 汐織しおり”さん。

おとなしそうな女の子だ。


「よろしくね、飯塚さん!」

「う、うん…」


ちょっと警戒されてるかな…?

少しずつ仲良くなっていこう!!


―昼休み


私は飯塚さんと一緒に、中庭に来ていた。

環境委員の仕事で一日一回、花に水をあげるのだ。

この学校の花は、かなりの種類と数があるので、ホースでやることになっている。

早速、みずやりをすることにした。


「わぁ、楽しいー!」


しかも綺麗!!

花に水がかかって、きらきら輝いている。

家でガーデニングでもしようかなぁ…。

そんなことを考えながらやってるとき、私は気づかなかった。


自分の足に、ホースが絡まっていることに…!


「うわあああ!!」


びしゃあ、と水がかかる。

バランスを崩し、頭から後ろへ倒れていく。

あ、やばい!!

ちょうど、この後ろはアスファルトだったはず!


「―っ!」


次にくる衝撃に備える…前に、誰かに抱きしめられた。

そのおかげで、衝撃は軽い。

よかったー、誰かわからないけど!

おかげで私の頭が守られたよ!!


「大丈夫…?」

「はい、大丈夫です!!」


よいしょ、と私は立ち上がる。

そして、お礼を言おうとその人の顔を見た。

・・・。

またイケメンかよ!とか思ってないです。


「ありがとうございました…。そして、すいませんでした!!」


私と同様、その人も水がかかって、びしょ濡れだった。


「保健室、行きましょう!風邪引いちゃうので!」

「…わかった」

「飯塚さん!ごめん!これ、後はお願いします!!」

「うん」


私は、彼と一緒に歩き始める。

っ!?

歩いた瞬間、右足に激痛が走る。

痛い…、もう、歩きたくないぐらいだ…。


「?どうかした…?」


彼は不思議そうに私を見る。

これ以上、心配はかけられないかな!!


「なんでもないですよー!さて、行きましょうか!」


そう言って、彼の前を通って、保健室に行こうとした。

そしたら、いきなりお姫様抱っこをされたのだ!!


「えええ!?ちょっと!?」

「無理、してる…。足、痛い?」


なんでばれてるの!?

そんなに演技が下手かな!?


「足なんて、痛くないですよー!だから、下ろしてください」

「嘘…。保健室、行く…」


このままの状態で!?

ぎゃあああ!!

学校内の女子の視線が怖い!!


―――


結局、あのまま保健室に運ばれた。

今は保健室の先生に見てもらっている。

足首の腫れはかなりのものになっていた。


「あら、捻挫ね」


先生からは、極力動かさないように注意され、包帯を巻かれた。


「ありがとうございましたー」

「…失礼しました」


彼と私は制服から体操着に着替えている。

さすがにあのままじゃ、風邪を引いてしまう。


「あの、ありがとうございました」


もう一度、お礼を伝えると、彼は笑った。

そして、教室まで運んでもらった。…お姫様抱っこで。

なんでこれなの!?


でも、文句はいえないよね…。







ブックマーク、評価、本当にありがとうございます!


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