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第五話




私は今、鈴木さんと一緒に文芸部の部室に向かっている。

部活動紹介が終わるともう今日の授業は無くて、そのまま部活動体験になったからだ。


「篠原さんは、小説って書く?」

「興味はあるんだけど、なかなか書けないんだよね…。鈴木さんは?」

「あたしは…、少しだけ書いたときあるよ」

「えー!!すごい!ねぇ、読ませて!」

「うん、今度もって来るね」


鈴木さんは、ファンタジーの小説をよく書くらしい。

そのほかにも、転生もの?とか言っていた。

文芸部の部室に着くと、部活動紹介のときにいた女子の先輩がドアの前に立っていた。

私達に気づくと、声をかけてくれた。


「お、文芸部に興味ある?」

「はい」

「やった、ぜひ入って!」


そう言われ、中に入る。

中では、何人かの先輩が小説を読んだり、書いたりしていた。


「あそこにいる人はねぇ、もうデビューしてるんだよ!」


さっきの先輩が言ったところを見ると、一人の男子生徒がノートパソコンを開いていた。

穏やかな雰囲気の―…イケメンだった。

またかよ!!


「もしかしたら、読ませてくれるかも知れないよ!行ってみて!」


その言葉に、鈴木さんの目が光った!!


「篠原さん!行こう!」

「う、うん…」


手を引かれ、私は鈴木さんについていく。

近くにいくと、イケメンさんはこちらに気づいた。


「あ、入部希望者?」

「はい、そうです。先輩は、どのようなものを書きますか?」


鈴木さんが質問する。


「ミステリー系が多いかな」


おおお、ミステリーか!

私には絶対にかけないやつだ。

読むのはすっごく好きなんだけどね…。


「読んでみる?」

「「はい!!」」


私と鈴木さんの返事が重なる。

それに苦笑しながら、イケメンさんは原稿用紙を渡してくれた。


「今、書いてるものなんだ。…感想とかアドバイスがあったら、なんでも言ってね」

「「はい、ありがとうございます!」」


二人で早速読み始めた。


―――


読み終わると、少し放心してしまった。

いや、なんか凄すぎて。

人物の描写も丁寧に書かれてるし、設定もしっかりしていてあやふやじゃない。

これぐらい書けたらいいのになぁ…。

文章力がほしい!!


読み終わった頃には、もう帰る時間だったので先輩と少し話してすぐに帰った。

帰り道、鈴木さんと先輩が書いた小説の話をした。

そのころには、私の中で文芸部に入るのは決定していた。

これからの学校生活が、もっと楽しみになった。







ブックマーク、評価、ありがとうございます!!


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