第二話
本日三回目の更新です。
『詳しいことの説明は、各担任が行ってくれ。それでは、解散!』
ざわざわと、体育館が騒がしくなる。
生徒は、楽しみにしている人が多いようだ。
「面白そうだなぁ!」
「ええ。意外とまともだったので、よかったですわ」
意外とまともって、どんなものを想像していたんだろう…。
「楽しみだねー。…でも、最後に副会長が、リアちゃんのことを見て笑ってなかった?」
「……そ、そんなこと、ないよ!」
「だ、大丈夫?リアちゃん」
あの笑顔を思い出すと、寒気がしてくるんだよね…。
うう、怖い!!
歓迎会は楽しみだけど、副会長がぁあああ!!
―――
「よーし、全員戻ってきたなー。それじゃあ、歓迎会について説明するぞー」
そう言って、先生は話始めた。
その内容は…
・生徒会は、リーダーを捕まえたら勝ち。チームは、リーダーを捕まえられないようにすれば勝ち。リーダーは逃げ切れば勝ち。
・リーダーは、学校の敷地内であればどこに逃げても良い。
・校舎・旧校舎内にある、鍵や隠し通路について、先生方が一人ずつ違うヒントを持っている。
・先生方が出す課題をクリアすれば、ヒントを貰うことができる。
・鍵は、敷地内のどこかに隠してある。早い者勝ちで1部屋につき、2本の鍵がある。
・今日からチーム・リーダー申請を始めることができる。
・歓迎会一ヶ月前から、リーダーまたは生徒会は、先生方にヒントを貰うことができる。
・歓迎会が開催している日は、ヒントを貰うことができない。
だった。
「説明は以上だ。質問があれば聞いてくれ。ないなら、自由時間だ。…ないな。
説明が終わったクラスなら、行っても良いぞー。申請も、もうできるしな」
どうしようかなぁ…。
「リア、チームのメンバーを集めましょう」
「へ?」
「貴方、生徒会と戦うのでしょう?」
「はっ!!そうだった」
あああ、せっかく楽しい気持ちになっていたのにー!!
「あたし、もちろん入るよー!!」
「ありがとう、真衣ちゃん!…でも、チーム申請には、あと一人足りないなぁ…」
「それなら、簡単でしょう?」
え、なに、その笑顔。
とっても嫌な予感がする…。
「皆様、リアがチームを作りたいとおっしゃるのですが、一人足りないのです。
誰か入ってくださいませんか?」
一瞬、教室は静まり返った。
やっぱり!誰も私とやりたい人なんていないって―…。
「私!!入る!入らせてください!!」
「俺も!」
「ちょっと、あたしが入るのよ!!」
「僕もー」
結果:1年3組の生徒は、全員、リアチームに入った!!
「ええー!?これって…」
「さすがリアですわ」
「雪菜のおかげだと思う…」
ブクマ、評価、感想、本当にありがとうございます!!




