表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/23

第一話

本日、二回目の更新です!



「はぁ…」


私は、朝からため息をついていた。

昨日のことを思い出したからだ。

今日、歓迎会の内容が発表される。

…なんで、昨日の私は、あそこで承諾したんだ!


「どうしたんですの?リア」


雪菜が心配そうに、私の顔を覗きこんだ。

…実はまだ雪菜に、私と生徒会が戦うことを言ってないんだよね。

言ったら、また心配かけちゃうんだろうなぁ…。


「ううん、なんでもないよー!!」

「嘘ですわね」


間髪入れずに、私の言葉を否定してきた!!


「ええー!?雪菜は、私のことを信用してないの!?」

「何年、一緒にいたと思っているんですの?リアの嘘ぐらい、見抜けますわ」

「……あはは?」

「言いなさい、リア?」

「はい!」


笑ってやり過ごそうとしたら、すごっく黒い笑みを浮かべて脅された!!

だって、今の言葉の後に「正直に話さなかったら、どうなるかわかってるんだろうなぁ?」っていう音声が聞こえてきたし!!

怖い…!でも、それが雪菜だよね!

私は、正直にすべてを話した。


・・・・・


雪菜は話し終わった後、無言だった。

この後、どんなことがあるのか、想像もつかない!!


「リア」

「は、はいぃ!」

「私はもし、リアがいじめられたとしても、味方ですわよ」

「……え」


予想外だった。

絶対に怒られると思っていたのに。


「むしろ、リアをいじめた人は、全員まとめて―…「ぎゃああ!その先は言わなくていいから!!」」


なんか、恐ろしいことをいいそうだったので、あわてて遮った。

…でも、やっぱり、どんなときでもそばに居てくれるのはうれしい。


「私だって、雪菜の味方だよ!」

「ふふ、ありがとうございますわ。…でも、リア。わかっていますわよね?」

「はいぃい!!すみませんでした!!」

「何度言ったら、リアはわかるんですの!?だいたいリアは―…」


雪菜のお説教は、先生が来るまで続いた…。


―――


『全校生徒と先生方は、体育館にお集まりください』


お昼休みが終わると同時に、その放送がなった。

しかもその声が、副会長だとかで女子生徒が盛り上がっていた。


「リア、行きますわよ」

「うん」


少し緊張しながら、私は体育館へ向かう。


「そういえば、リアちゃんって、生徒会と戦うんだっけ?」

「うん…」

「おおー!!乙女ゲーのヒロインみたい!!」


真衣ちゃんが、またよくわからないことで興奮していた。


「頑張って!!応援してるよ!」

「あ、ありがとう…」


体育館の中には、もうかなりの人が集まっていた。

ステージの上に生徒会役員全員が揃っている。

その中に、屋上であった先輩がいた。

え…!?この人も、生徒会役員だったの!?


「…リア?」

「え、あ、なんでもない。…えっと、どこに並ぶんだっけ?」

「どこでもいいのですわ」

「へー、じゃあ、あそこにしよう!」


あまり人がいない場所に並ぶことにした。

前の人の身長が高いので、きっと会長もわからないだろうしね!


何分か経った後。

全校生徒が揃ったのか、会長がマイクを持った。


『静かにしてくれ』


その言葉で、騒がしかった体育館が、一瞬で静まり返った。

おぉ…、すごいなぁ…。

その様子に満足そうに、会長は笑った。


『今日、皆に集まってもらったのは、歓迎会についてだ。司、よろしく頼む』


『…仕方ないですね。わかりました。今年の歓迎会では、生徒会と生徒が戦うことにします。生徒は、一人をリーダーとしてチームを作ってください。

 そのチームのリーダーが生徒会に勝ったら、チーム全員に商品を配ります。

 そして、リーダーはそれともうひとつ、生徒会が叶えられる範囲でしたら、ひとつ願い事を叶えましょう』


生徒から、さまざまな声が上がった。


『負けたチームの中からは、一人だけ生徒会補佐を決めます。

 それでは、頑張ってくださいね』


え、今、私と目が合わなかった!?

いや、ばっちり目が合ってる!

なんでそんな楽しそうなの!?


なんか、新入生歓迎会がきて欲しくないよ!?

副会長、怖い…。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ