肝試し
これは、僕、田中 正之が聞いた話だ。
人は死んでこの世に未練があると昔からある事だ。
そして、僕たちの住んでいる村には言い伝えがある。
死御一と言う森がある。そこには何もないのに何故かある豪邸並みの建物があると言う。そこは、立ち入ると人は食われると言われている
僕のじいさんに当たる人は戦争で亡くなってしまったそうだ。死因は部隊の中にスパイがいて殺されたと言う・・・
この二つの事で僕らの人生は狂い始めた・・・
僕の住んでいる〇県@市は戦争で被害があった田舎だ。僕、正之は今年中学校を卒業した。色々あった中学校生活も終わり少し陽気になっていたときあるメールが来た。
『おう、俺だぜ!辺だ!こんど肝試しに行こうぜ!卒業祝いにさ!』
と、メールが来た。
『分かった。何処にいつ集合?』
と、返すと
『じゃ、中学校前!で、4月13日7時で!』
と、返って来た。
肝試しは何年ぶりかと思うと、とても楽しくなっていきた。また、皆と会えるからそんな気持ちもあった。
夜・・・
「おう、きたな!」
そこに辺がいた。
田辺 剛と言う名前で略して『辺』と呼んでいる。
「皆は?」
「もう行ったよ。俺たちも行こうぜ!」
僕たちは薄暗い森の中を歩いた・・・
「ねぇ、ここって・・・」
びくびくしながら聞くと辺は
「死御一森だ」
堂々と言っている。
「か、帰ろうよ・・・」
「お、皆いるぜ!」
僕らの中学校は人数が少なく13人しかいない。
「正!遅いぞ!」
「正くーん!」
そこで、帰っていたら良かったかもしれない。だって、皆はある建物に入っていたのだから・・・
「ねぇ、ここって・・・」
「丁度いい建物が見つかってな!ここで肝試しだ!」
そこには、豪邸のような建物がたっていたのだ。
春です・・・
ホラーには似合わない季節ですね