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60]鳥肌(とりはだ)

 ゾォ~っとすれば鳥肌とりはだが立つ。職場で鳥肌名人の異名いみょうを持つ串場くしばは、極端な異常体質だった。彼は鳥アレルギーで、鳥に関係したものを見ると、ゾォ~っとして尋常ではない鳥肌を立てた。鳥肌だけならまだしも、串場の場合は震えて痙攣けいれんを起こし、失神してしまう体質だった。先天的なものらしく、串場にはどうしようもなかった。

 鳥肌はさむイボとも呼ばれ、体表の毛穴の立毛筋が委縮して出来るらしい・・とは、串場が鳥に敏感に反応する自分の異常体質を改善できないものか…と調べたデータによる。

「串場さん、今度、合コンがあるんだけど、どう?」

 同じ課のOL、沙弥が串場を誘った。

「いや、迷惑をかけるといけないから…」

 串場としては参加したかったが、予期せぬ事態で失神騒ぎにでもなれば沙弥に迷惑がかかると考えたのだ。

「大丈夫よ。私がいるじゃない!」

 一週間後、串場は、とある店の席へ座り、男女4対4の合コンに参加していた。ジョッキの生ビールが出て乾杯となり、いろいろと料理が出て合コンは大層たいそう盛り上がった。

だが、最後にメンバーの一人が個人オーダーした焼き鳥がいけなかった。串場は焼き鳥を見ただけでにわかに震えだした。沙弥は必死に介抱かいほうしたが、ついに串場は痙攣を起こし、失神してしまった。合コンはお開きとなり、串場は病院へと緊急搬送された。

 気づいたとき、串場は病室のベッドに横たわっていた。

「もう、大丈夫ですよ…」

 女性看護師が入室し、やさしそうに声をかけた。串場はその看護師の顔を見た途端、また失神した。見るからに太めのニワトリが立っていた。


                    完

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