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僕は物語の神様  作者: 裏闇 暗伊
2/2

1-1


とある街の一角で。


僕は道に迷ってしまった。


目の前にはビルがあり。

右を向くとビルある。

左を向いても・・・やっぱりビルがある。


こんな似通ったビルばっかじゃ道に迷っちゃうよね、うん。


なんか心の中で呟いていた僕は挟まれているのである。


上を向いてみたら空が青かった。


空はこんなに青いのに、僕の未来は真っ暗だ。


とりあえず、どうにか家に帰らないと。


「すみません」

女の声だ。

「お困りですか?」


声かけられてるよね、うん。


どうしよう。一応返答しておこう。


いえ別になにも。


いやこの返答はだめだ。


僕の状態を察しての言葉だと思うから返答はこれだ。


「スマン僕、迷子になってしまって」


頭に手を添えながら「困った」仕草をしてかけられて彼女を見た。


途端。


僕は。


死んだ・・・・・・たぶん。


・・・・・・。

・・・・・・。

いや死んでないぞ。


なんでだ。


目の前の彼女が美人すぎて体の血が上まで全部昇って死んだと思ったのに。


身長は見た感じ160cm前後。

髪の色は白銀のような白で長髪。

前髪をたらして後ろは、結ばず。

髪が光を反射し輝いていた。

スタイルもよい。ちなみに小、中、大だと中よりちょっと下くらいだ。

服は、白が多くまるで氷のプリンセスのようなイメージだった。


そんな美人が目の前にいる状態は、もう幻想でしかないと思った。


意識が曖昧な情報で見知らぬ美人の彼女が、話しかけてきた

「よかったら、案内しましょうか」

質問される。

「人に頼りすぎるのは良くない」そう僕は言われてきた。


けどこの辺に引っ越して一週間も経っていない中で「迷うな」と言われても同じようなビルがコンビニの冷蔵庫のペットボトルが並べられている様な状態で道に迷わない方がすごい。(僕自身方向音痴なのかもしれないが)


だから僕は人に頼ることにした。

初めてでは、無いけど。

ただ、けして目の前の人が美人だからではない。

ただ、けして目の前の人が女性だからではない。


とにかく。

今は、自己防衛した。

勘違いは晴れないだろうけど。

だが回りには人がいないので気にすることでも無いかも知れない。


「じゃあ、よろしく頼みたいけど」

「なんでしょうか」

けどなんだ。

けどって言っちゃったけどなんて言えば。

・・・・・・。

・・・・・・。

そうだ。

名前を聞こう。


「あなたの名前は・・・」

「琴吹美玲です」

琴吹?

どこかで聞いたような・・・。


「えっと、僕は・・・」

名前を言おうとしたその時、

「明夢修羅君ですよね」

名前が言われる。

僕よりも先に僕の名前を。


いやいや、この人は一体何なの。

初対面のはずなのに。

何で名前知ってんの。


まだ高校の入学式を迎えてないから名前は知られるはずがない。


まさかライトノベルでよくある「超能力」ってやつ「エスパー」ってやつなの!


ねえ。誰か教えてくれ~。

「あなたの名前ですよね」

「あ、はいそうですけど・・・」

不意打ちをかけるな。

「すみませんね、なんかびっくりさせちゃって」

当たり前だ。

「とりあえずついて来てください。道を案内しましょう」

「いいんですか」

「はい。もちろん」

なんか笑顔で言ってるけど。

家には帰れそうだ。


だが。


危ない。


安全を早めに確認しておこう。


だって名前を知ってるやつが他の情報を持ってるかも知れないから。


悪く言えば・・・、

『犯罪者』

なのかも知れないのだ。


「じゃあよろしく頼むよ」

「はい。では、私について来てください」


どこに行くんだよ。

「地図が必要なので私の活動場所へ行きます」

「そのー。活動場所って」

「秘密基地ですよ」

ええー。何、秘密基地って。

子供かよ。

「それじゃあ。ついて来てください」

こうして、現在『犯罪者』扱いの琴吹美玲の秘密基地とやらに行くことにした。


・・・・・・。


・・・・・・。





今頃気づいた。



小学校の時に散々言われた言葉。


「知らない人について行くな」

と。


悪い感想でもいいのでコメントよろしくお願いします。

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