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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 6話 靴

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「あさぎちゃん、手ぇ出して〜。」


「やだ。」




今日もきはだはあさぎにダル絡みしていた。




「やだじゃありません。手ぇ出しなさい。」


「強引だなぁ……。」




あさぎはきはだに言われるまま、手のひらを差し出した。




「これあげる。」




きはだはあさぎの手に、落ち着いた赤色の物体を握らせた。




「…………、かかと?」




あさぎが物体をよく見ると、女性ものの靴のヒール部分だった。




「あさぎちゃんなら上手く使ってくれると思うんだぁ♪」


「いや何にッ!?」




あさぎが部室のテーブルに靴のかかとを置くと、2人はかかとを挟むようにテーブルの対面に座った。




「…………もげたのかあ。」


「もげてるねぇ。」




かかとをよく見ると、一面にはポッキリと折れた跡のような不規則な断面があった。




「どこで拾ったのこれ?」


「そこら辺。」


「まあ、そうか。」


「流石にお家から持って来たりしないよぉ〜。」


「「あははは♪」」




・・・・・・。




「で、これどうするの。」


「あさぎちゃんが決めてくれい。」


「……持ち主探す?」


「持ち主に渡すのぉ?さっきわたしがあさぎちゃんにしたみたいにぃ?」


「知らない人からしたら完全に妖怪ムーブだなぁ。」


「貰って嬉しいものでもないしねぇ。」


「こんだけガッツリ折れてると修理も難しいし……。っていうか嬉しくないもん渡すなっ!」


「えっへっへ///」




・・・・・・。




「……とりあえず拝んどくか。」


「なむなむ。」




あさぎときはだは目を瞑り合掌した。




「何してんの?」




白ちゃん入室。




「あ、白ちゃん先生。」

「白ちゃんだ〜。」


「……なんで2人して私のかかと拝んでるの?」


「「『私の』……?」」




あさぎときはだが白ちゃんの足元へ視線を落とすと、白ちゃんの両足の靴のかかとが見事にもげており、白ちゃんは気合いで爪先立ちをしていた。




「「両足……ッ!?」」


「とりあえず片方返して?」


「どぞ。」




あさぎは(まつ)っていたかかとを白ちゃんに手渡した。




「とりあえず右足は回収……っと。」


「ねえねえ白ちゃん。」


「どうしたの?」


「それはこっちのセリフだけどさぁ、なんで両足もげてるのぉ?」


「まあ、逃げるときにちょっと……ね?五体満足とはいかなかったけど。」


「さっきから会話が人間離れしてるなあ……。」


「かかとくっつきそう?」


「う〜ん……ダメそうね。帰ったら供養しなきゃ。」


「火葬?」


「明日土葬に出しとくわ。」


「燃えないごみの日……。」


「左足どこいったんだろうねぇ?」


「そのうちひょっこり出てくるでしょ。」




白ちゃんは空いていたパイプ椅子にどっかりと腰を下ろした。




「はぁ〜……しんど。」


「替えの靴ないのぉ?」


「帰るまではこのままかしらね。はぁ……。」


(はた)から見たら赤い靴ですね。」


「死ぬまで踊り狂うやつだっけ?」


「足ごと切り離して難を逃れるやつだねぇ。」


「私は切り離されたかかとのせいでこうなってるんだけどね。」


「今ごろどっかで踊り狂っていやがるはずでっせ旦那。」


「それは供養しなきゃだなぁ……。」


「2人はどこで右足見つけたの?」


「見つけたのはきはだですけど。」


「右足しかなかったよぉ?」


「そっか……。」


「だいたい白ちゃん、何から逃げてたのぉ?」


「教頭先生。」


「なら安い代償かぁ。」


「だったら教頭先生が持ってるんじゃ……。」


「えぇぇ……。」


「取り返さなくていいのぉ白ちゃん?」


「今度は首から上を根こそぎ持っていかれそうだからやめとくわ。」


「戦乱……?」








あーかい部!(4)




きはだ:投稿完了〜


白ちゃん:お疲れ様


あさぎ:白ちゃん先生、脚大丈夫でした?


ひいろ:怪我でもしたのか?


きはだ:かかとをやられたのさ……!


白ちゃん:おかげさまで脚パンパンよ


ひいろ:えっっ


きはだ:おい妻帯者


ひいろ:まだ結婚してないぞ


あさぎ:まだ

きはだ:まだ

白ちゃん:まだ


ひいろ:うるさいなあっ!?


白ちゃん:やめてよね?ひいろちゃんに浮気なんてさせたら私の首が飛んじゃうんだから


ひいろ:なんで白ちゃんの首が飛ぶんだ?


白ちゃん:教頭先生はあなた達を応援しているのよ


あさぎ:ACジャパンはこの活動を応援しています

きはだ:ご覧のスポンサーだぁ


ひいろ:天変地異が起こったってワタシが白ちゃんに乗り換えるなんてことはないから安心してくれ


白ちゃん:ちょっとは葛藤しなさいよぉっ!?


きはだ:ポリスメンするぅ?


白ちゃん:すみませんでした




ひいろ:これ、白ちゃんの左かかとだったのか

ひいろ:[画像を送信しました]


白ちゃん:ああそれ私の!?


あさぎ:なんでひいろが持ってるの?


きはだ:そらもう『コネ』でしょう


ひいろ:コネ言うな

ひいろ:おばさんがニコニコしながら鑑賞してたから預かった


きはだ:やっぱ教頭で草ァ!


白ちゃん:諦めるしかなさそうね……


ひいろ:返すように頼んでみようか?


白ちゃん:いや、いいわ

白ちゃん:直るものでもないし


ひいろ:そうか、それはよかった


あさぎ:よかった?


ひいろ:おばさんすごく嬉しそうにしてたから取っちゃうのは心苦しくてな……


きはだ:戦利品扱いで草ァ!


白ちゃん:なんでよ


あさぎ:防具とか作るんじゃないですか?


きはだ:ハクスラだぁ


白ちゃん:周回なんてごめんよ!?


きはだ:固定パ組んでハメられちゃうんだ……


ひいろ:えっっ


白ちゃん:おい

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