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ゴブリン(Lv MAX)前編

スライムを倒した翌日、何やら城下町が騒がしい。

「嗚呼、なんて事だ!ゴブリンの巣が町の外にあるだと!」

「おお…恐ろしや…」

どうやら町の人々はゴブリンの巣が町の近くに作られたことに怯えているらしい。

他人事の様に思っていると一人の騎士が此方に向かって来た。

「勇者様、王様から直ぐに来て欲しいとの事です。」

「わかった。今すぐ行きましょう」


王城に向かい、王様と対面する。

「おお!来てくれたか!いやはや草原のスライム群を討伐したと聞いているぞ!流石は勇者殿!今回はお願いしたいことがあってな…」

「ゴブリンの事ですね…」

「おお、如何やら話が早くて助かる。是非とも勇者殿にゴブリンを討伐して欲しいのだ」

「わかりました。最善を尽くします。」


スライムであれって…ああ俺、死ぬのかな…


事前に情報を知っておく為にも図書館に向かう

この前と同じく司書さんに挨拶を言い、前回のマモノについての本が大量にある所へ向かう。

そしてゴブリンについての本を取りページを開く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜〜《ゴブリン》〜〜

体長1〜2m程で主に集団で行動する。

かなり知能が高く、硬く軽い金属製の鎧を装備しており、スピードはかなり速い。

集団での数の力と各個体の強みを活かして陣形を組み戦う。

ゴブリンの木造で巣の中は迷路の様になっており、中には1000匹〜3000匹近くの数が居る。

1000匹を超えるゴブリンの集団をゴブリンアーミーと言われ、数の暴力で蹂躙される。

過去に『黒の騎士団』60名で巣に侵入し、1000匹のゴブリンアーミーを討伐した。

騎士団の被害は52名、内30名が死亡、残り22名が重傷を負った。

ゴブリンは金貨や銀貨などのキラキラと光る物に目が無い。

ゴブリンアーミーの中でも特に強力な力を持つゴブリンをスクワッドと呼ぶ。

『黒の騎士団』の死者の半数がゴブリンスクワッドによるもので、その強さが窺える。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…これは思っていたよりも強力な敵だと思った。

如何やって倒すか、考えを重ねる…


そして、戦いの時が来た。

先ずゴブリンの巣の付近で徘徊しているゴブリンを1匹ずつ倒して挟み撃ちにされない様に巣に侵入するべきと考えた。


木の上を伝って巣の付近まで近づく

1匹いた…

マコトはゴブリンとの間に金貨を落とす


「グギギッ?」


ゴブリンは黄金色にキラリと光る金貨に目を奪われ不用意に近づき拾おうとする…

金貨を拾った瞬間、マコトは木の上から飛び降りた。

剣先を地面に向け、自身の全体重を掛ける

剣はゴブリンの鎧を貫通し、絶命させた。

幾ら硬い鎧でも王国の伝統技法を用いてこだわり抜いて造られた勇者の剣の前ではダンボールの様に斬れてしまうのだった。


これを3回繰り返した頃…


「よし、また掛かったぞ!」


慣れた動きでマコトがゴブリンを倒す。

しかし、背後から迫る別のゴブリンに気付けて居なかった。


別のゴブリンは棍棒をマコトに振り下ろした。


気がついたら暗い牢屋に閉じ込められていた。

おそらく気絶して捕まったのだろう。

しかしまだ策は用意してある。


ゴブリンの巣は木造建築だ。

そう、木で出来ている。

つまり燃えるわけだ。


策とは何かって?もう想像は出来るだろう。


放火する。

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