リンク4 混沌の魔女の使いとエネルギーの精の試練①
どの国も同じ国の言葉を話すのでちょっと設定を変えました。
人とエネルギーの精のみです。
他の存在は別の言葉を話します。
「そうね、五人にはこれからもたっぷりと働いてもらわなくちゃ、フフフ」
え、と五人は声のするほうを見るとそこにカラスがいた。カラスはうるんだ赤い目をこちらにむけながら、
「これから旅をともにしてあげるわ。わたしはローズよ、よろしくね。勇者とその他さん」
「むっきー、その他だとぉ、ゲテモノ食いカラス!」
「チズがおまけだよぉ」
「くらえ、このこの」
「三人とも言いすぎだし、リンゴ投げちゃダメだよ、ホウ」
「「「チズはだまってろ!」」」
「あら、ありがとうチズ」
「どういたしまして」
「「感謝されてんじゃねーよ!」」」
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(混沌の魔女の使いも試練についてきちゃった。どうしよう神さま)
「おこまりのようね、コンパス」
「(ううん、いまは前に進まなきゃ)さあ、エネルギーの精の試練がんばろうね」
「お、おう」
「いやー、キンチョウスルナ」
「ドンナシレンダロウ」
「ローズ苦手なの? コンパス」
「「「空気読めよ!」」」
みそぎの湖から離れて神殿の入り口に彼らはいた。エネルギーの精はせきばらいをしたあとに試練の内容を説明した。この神殿を一周して四か所ある試練をのりこえたら、つながりはもどるという。四か所でなにをするかというと。
「こまった人をたすけるの?」
うなずくエネルギーの精。
「簡単じゃん」
「余裕だろ」
「僕一人でできそう」
「さあ、それはどうかしら?」
神殿の入り口から6人はねてる猫の前をとおりぬけて、あたたかな日差しをかんじ、小鳥たちのさえずりをきき、一行は神殿の地図をみる。そこそこの広さだが半日あれば一周くらいできそうだ。横に四種類の色がついている。赤・青・白・黒。神官からもらった地図には、
『みんなの広場』赤
『いやしの巫女像』白
『みそぎの湖』
『勇者の庭』黒
『くすり猫のねどこ』
『日差しが丘』青
『神官の間』黄
と、のっている。その他に複数の色が合わさったものがある。この色はなにをさしているんだろう、とレンは考える。そして、よく見ると中央の神官の間に黄色の印がついている。
これは、
「とりあえず歩いてみようか」
「チズの意見はきかない」
「レンがなにか考えてるみたい。レンの意見をきこう」
「この色がさ、方角をあらわしているんだよ」
ずっと不思議におもっていたんだけど、この神殿に仕えている人やエネルギーの精って遠い国の話をよくしてるんだ。どうやってきているのか気になっていた。もし、だけどさ、この色のついている場所にいくとその方角に行けるんじゃないかな。黒は北にあるから北に、赤は南にあるから南に、白は西にあるから西に、青は東にあるから東にって。そして、色が合わさっているのがあるからそれで16方位すべてに行けるんじゃないかって。
「すごい」
「さすがレン」
「えっへん」
「ぐう」
「「「ねてんじゃねー!」」
「でも、それと今回の試練何の関係があるの?」
「今後のためだよ、フン!」
さあ、歩き始めると入り口にもどっていた。なぜだろうと周囲を見渡す。上を見て、下を見て、なにもわからない。また進む。今度は突然みんなの広場にきた。他にも仕掛けがあるようだ。
「みんな、足元を見るんだ!」
別の存在は後にでてきます。
よろしくお願いいたします。