リンク3 魔王に苦しむ世界を救う16のつながり
世界を壊して、その後はどうするのでしょうか?
混沌の女神の企みはそこで終わりでしょうか?
「皆の者よく聞くのだ、それはエネルギーの精の卵だ、みそぎの湖にいれて清めるとエネルギーの精が復活する」
神官の言葉にしたがい勇者候補たちの中からえらそうなやつが、おごそかにエネルギーの精の卵をみそぎの湖へといれる。湖により卵は淡い光に包まれて染み出た墨のようなものが清められる。そのさまを皆が、チズたちが見守る。
卵にひびがはいる。ぱきぱきとそのままひびははいりつづけて、エネルギーの精が復活する。生まれたばかりですこし休みが必要のようだ、ねむっている。
「すこし、話をしようか」
長くなるな、と皆が思った。
『魔王に苦しむ世界を救う16のつながり』 というものを皆に話そう。なに? 何度も聞いて耳にタコができている? とても大事な話なのだ。魔王生みの闇、黒いドロドロとも関係がある。質問は話がすんでからだ。では、はじめよう。
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神代の時代。神は人間に世界を託された。その際にエネルギーの精をその友としたのだが、人の心はほうっておけばあかのように闇がたまるもの。エネルギーの精も同じく。それを清めるために神はみそぎの湖をつくりだし人々とエネルギーの精にその使い方を教えて、これで安心とおもった。竜が精霊たちを支配したのだ。それを打ち砕くべく、始まりの勇者を遣わし、精霊たちを救った。竜は罪を償い、精霊たちは許した。
始まりの勇者が活躍した後にあることが起こった。エネルギーの精の闇をわざと集めるものがあらわれたのだ。それが魔女たちを統べるもの自称・混沌の女神である。彼女は竜の罪を許した世界を許せなかった。世界が完全であればこんなことにはならない、この世界を壊す、と。
魔女たちに闇を集めさせて自称・混沌のの女神は世界中に魔王生みの闇をまき散らした。世界は混乱にみちた。そのとき、神は人間の中に勇者と知恵の賢者・力の賢者・勇気の賢者をつかわした。
勇者と三人の賢者の活躍により世界から混乱はさったかに見えたが、つながりがたえた。つながりとは人間と世界のつながりをさす。エネルギーの精を通してつながっているので、エネルギーの精が卵にもどってしまうとたたれる。なので、つなぎあわせなければならないのだ。それは16の方位ある。北から東、南、西へと。
つなぎかたはエネルギーの精の試練をのりこえなくてはならない。
以上。ねてるものよ、起きよ。皆おのおの休んでよし。
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「長かったね」
「ふぁ~あ、ねちゃったよ」
「チズはいつものことだろ」
「いねむり常習犯のチーズくん」
「もう、本当に仕方ないんだから。これから五人でエネルギーの精の試練をうけるんだよ? 英気を養わなきゃ」
「そうね、五人にはこれからもたっぷりと働いてもらわなくちゃ、フフフ」
読んでいただき、ありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。