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九
「埋めるなんて、地神様に迷惑かけちゃダメだよ」
「なら、溶かすの?」
「そうじゃないよ、今回は」
「なんだ、つまんない」
次郎は二人の会話を聞き、いよいよ縮み上がった。
「で、次郎さん、服は着てたのかわかりましたか?」
「あっはい、えーと、今、返信のメッセージが」
「で?」
「あの、服は着てなかったそうです」
「男?女?」
「女みたいです」
「ふーん、面倒ですね」
理解できない様子の次郎に夏彦が説明した。服を着ているのは元人間、服を来ていないのは神様の類です。たとえば精霊や堕落前の亜神だったアダムとかね、と。