神聖女大魔王学園対抗試合で開幕未登録の呪文学少女ペンドラゴンにノーコントロールの必殺技が、かおにぎりぎりかすったので、海入道雲丹が喧伝説明する話
某日、記者会見会場にて、一人の男が座っている。
「え~この度は、我が魔王学園のトロール選手が放った必殺技によって、本体対抗試合とは無関係であった、神聖女大、呪文学専攻の生徒、ペンドラゴン氏にあわや大けが負わせるところであったこと、本当に申し訳ありませんでした」
パシャパシャとシャッターが押され、質問の為に手が複数上げられる。
「儂、民間の東部ラック企業という会社の者です。今回、魔王学園のトニー・ブラウン氏が安全管理をされていたと聞いております、今回、トニー氏が来ていないのはなぜなのか、そして、トロール氏が来ていない理由をお聞きかせ願いたい?」
「……たしかに、今回の試合は、ブラウン管理でしておりました。しかし、彼は休暇つぶしてまで管理をさせられていたのです。彼に非はないとは私の口からは言えませんが、大本の責任は、性急なスケジュールとなってしまったにもかかわらず、計画の修正を決定できなかった私にあると判断致しました。また、今朝ラリーマン、横にいる彼が選手の家に訪問した所、選手は心身喪失状態にあり、ここに連れてこれる体調でないとも確認しております」
そして、次の質問に写ろうとした時、会場の扉が開き、一人の女性が現れた。一番に目に入るのはその胸だ。まさに牛乳といった感じの巨乳である。
慌てて警備員が抑えようとするが、彼女はその胸に見合わない軽やかな動きで、警備員を森の木を抜けるように避けて雲丹のところへと向かっていく。
「君は……ペンドラゴン君か」
「えぇ、そうよ」
被害者と、その原因となった事件の責任者の突然の邂逅に、それを見る記者たちも騒めき出す。
「その顔……」
「かおねぇ……顔の傷に謝罪は不要よ」
そう言って、頬に細く一本引かれた赤い線を指さした。
「えぇ認めましょう。油断していたわ。ただの一生徒に成りすまして1年と少し。偽物件で詐欺られてぼろアパートをつかみ、渾名探偵になったりとそれでも平和に過ごし……残忍者、と言われた私がずいぶん丸くなったものだと自分自身思っていたものよ……」
そこで、彼女の目がギラリと光る。
「だけど、私の正体を見抜いて私に攻撃してきたトロールのおかげで、私の闘争心は目覚めたようね。ここに宣言するわ!私ペンドラゴン……否!剣の聖女アーサー・ペンドラゴンは!対抗試合に飛び入り参加を宣言するわ!
参加者の皆、私を失望させてないでね?」
飛び切りの爆弾が投下され会見は幕を閉じた。
※ コンセプト キーワードをキーワードじゃない用法で使いたいというアホな理由で書いてみた。
海入道雲丹まではまだぎりぎりいいとして、喧伝説明とかトーブラック企業とかは無理くりだたと反省中。
”ボロアパート”と”森の”と”必殺技”に関しては諦めた。というか、多分サラリーマンとかブラック企業とかもそのまんま出した方が楽だった気がする。ブラウンさんもいることだし。
一応の後付け設定。
神聖女大 正式名称”神聖女子学院大学”多分魔法とか教えている。創立初期メンバーに、魔王との戦いで活躍した女傑、聖剣の聖女アーサーペンドラゴンがいる。”聖女”担当
魔王学園 正式名称”王立魔王総合学園”魔王が創立に携わった教育機関で、基本的に知能と節制さえあればどんな種族でも学を修めることのできる学園。 ”大魔王”担当
海入道雲丹 対抗試合の実行委員長を務めている。 ”入道雲”担当
トロール 魔王学園生徒、ノーコンなので攻撃が当たり辛い。 ”コントロール”担当
ペンドラゴン 魔王を倒して世界を平和にした、という勇者パーティの一員、ということになっているが、実際のところは魔王を倒したわけではなく、あまりの快進撃(主にペンドラゴンの容赦のなさ)にビビった魔王が示談を求めて来たのを、勇者が了承した。魔王は所謂魔族と言われた迫害種族の保護の為に動いていたため、そこら辺の調整に苦労したものの、現在では和平が成立している。
ペンドラゴンは若くから戦いに明け暮れていたため、魔法使いの仲間に見た目だけ若返らせてもらい、失った青春時代を満喫しようという名目で神聖女学院大学に入学した。
なお、本人は結構うっかり者でありせっかちでもあるので、いろいろなことに首を突っ込んだり、話をよく聞かずに契約したりといろいろなトラブルを引き起こすトラブルメーカーの一面も持っている。 ”ドラゴン””忍者”他複数担当
最後にみんなの心の声
雲丹”多分、トロール君はそんなこと思ってないけど黙っとこう”
記者”絶対残忍様の思い違いなんだよなぁ”
女学院生徒”またぺんちゃんが暴走してる”
選手一同”無 理 ゲ -------!!!!!!”
ペンドラゴン”どんな奴らがいるのか楽しみだ!”