出逢いは突然に
第3部ーー!!エドワードが女の子に出逢います!
ぜひご覧ください!
タディッチと愉快な仲間達をぶっ殺し、依頼者のオヤジからたぁんまり謝礼金をもらって、しばらく経ったある日、
俺は家を捨て、列車に揺られていた。
こんだけ目立っちゃあ、俺は「セイギのミカタ」として良い顔をし続けないといけなくなるからな。
出逢いは突然に
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「王が呼んでるだ!?」
謝礼金を受け取りウハウハしていた俺に、手紙が届いた。それを呼んで俺は、先程のようにビックリ仰天してしまったわけだ。
まあ、自分達を悩ませてた問題を消したんだから、礼を言いたいって言うのは分かる。
誰だって礼を言われるのは悪い気分じゃないはずだ。
俺だって、俺が俺じゃなければ素直に喜んでたさ。
でもなぁ....
王サマの命令を無視する訳にもいかねぇから、ちゃんと王宮には出向いた。
向こうは大袈裟なぐらい礼を言ってきて、クッソデケェ額の謝礼金を寄越そうとしてきた。
金は幾らあっても良いなんて言うが、俺はそこまで金に興味はない。
謙虚に断ると、都合の良い解釈をしたのか、次々に褒め称えられた。
「真の英雄だ!」 「素晴らしい人格者だ!」
「この世にこんなお人が....!」
口々に俺を讃えるが、人を嬉々として殺す奴にそれは無いと思う。
それに、苦戦してない勝負でここまで褒められると、何故か罪悪感を感じてしまう。
はっきり言って、早く帰りたかった。
なんとか帰してもらった帰り道、周りからヒソヒソ声が聞こえた。男もだが、主に女の声だ。
「あの人が...」「すごい...」 「イケメン〜♡」
「カッコよくない?」「ね!分かる!」
「ファンになりそう」 「正義の味方って感じ」
誰だ正義の味方なんて気持ち悪いことを言ったのは。
カッコいいっていうのは、まぁちょっと正直言って嬉しい。
だがセーギってなんだ!人殺しが正義になってたまるか!
まぁ、いつかは収まるだろう.......
な ん て こ と は な か っ た ! !
赤黒い髪の男→ああ、エドワードか。
紅い眼の男→ん?ああエドワードか。
背が高めの青年→もしかしてエドワードか?
いやアホか!
クソッ 有名人が過ぎる!このままじゃまた不自由に逆戻りだ!
そう思った俺は、 この街を出て行くことに決めた。
鞭の強化やら回復薬補充に金を使った後、最低限の荷物を持って駅へ向かう。
あの家は.....まぁ、近所のガキどもの秘密基地にでもなるだろう。あるいは酒飲み達が集まる丁度いい隠れ家にでもなるんじゃねぇかな。
まぁそんなことを思いながらこの街を飛び出し...
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今に至るわけだ。
さぁて次はどこに身を移すかな。
生まれはバセニー
さっき飛び出してきたガガドラ
と きて次は.....
「ここだな。」
ケットシーン。
一応街を名乗れるといったぐらいで、前いたガガドラよりもずっと田舎だな。
街の郊外にはガガドラ以上に深い森がある。もはや樹海レベルだな。そんでその奥にこらまたデカい山が見える。
ここの治安は良くも悪くもなくといった程度だが、かわりにモンスターによる被害がかなり多いと聞く。あの山とか森に住んでる奴とかだろうな。
別に殺しの対象は人じゃなくたって構わない。
生物であることに変わりはねぇからな。
前みてぇに家を建てるほどの金はねぇから、取り敢えず今日は民宿かなんかに.....ん?
「被害届.... ガスタノスの群れだと!?」
アイツらが群れてるってことは、大ボスのでっけぇオスがいるはずだ。アイツらは一夫多妻制、オスの周りに、時には100匹以上のメスが集まる。
「あららららぁ... ハハッ!来て早々ツいてやがる...!」
早速被害者の元へ向かう。宿探し?知らねぇな!
フフフフ〜ン♪
「ねぇあなた、ガスタノス狩りに行くの?」
「!」
声が背後から聞こえて振り向く...が、
「誰もいねぇ...」
「下よ下、ほらこっち。」
下を向けば、....ガキか?男、じゃなくて女の子。
!この耳の形...ドワーフか!
「悪ィ悪ィ。そう、狩りに行くんだぜ?」
「そう。じゃあ私も連れてって。」
「は!?」
流石に危険だろ.... 腰に剣をぶら下げてはいるが、デケェ奴等、しかも群れに向かうのは自殺も同然だ。
「ダァメ!危険だろ?ここは俺に...」
「私依頼されたのよ。」
「へ?」
「依頼されたの。ここで退治屋やってるから。あなたも行くんでしょ?ついでに一緒に行きましょうよ。」
......マジで?
「....名前は?俺は「今回限りの協力だもの、名乗る必要ないわ。さ、早く行きましょ。」
ッッの!可愛くねぇガキ!!!!!
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