界移動
更新しました!
どこなんだここ!?って感じです!
短いですが、どうぞご覧ください!
ここを抜ければ、山の向こうへ出る.....!
んだが、中々出口につかない。
近道といえど、山の中を通ってるから遠いな...。
まぁでも、
「通り抜けた時が楽しみだ。どうなってるんだろうな?」
「同じような樹海が広がってるよりかは、もっとこう、違う感じがいいけれど.....でもそれって中々無いわよね...。」
「まぁまぁ!もしかしたら未知の世界が広がってるかもしれないぜ!」
「ぜひそうであってほしいわ。冒険だものね。」
想像を膨らませれば余計楽しみになる。
”鬼が出るか蛇が出るか“、なんてよく言うが、何が出ても楽しめる自信が俺にはある。
出口の光が大きくなる。
それにつれて高揚感も大きくなる。
あともう少し.....
「まぶしっ.....。」
「ふふっ!」
光の中へと、俺達2人は消えていった。
界移動
「......ん?」
真っ先に疑問に思った。
「ここは....どこだ...?」
そこに広がっていたのは.....
「何、ここ.....。」
全くの 別世界。
淡い白の光を纏った蝶が、優しく幻想的な雰囲気に包まれた森を、ひらひらと舞っている。いや....
「蝶じゃない....精霊か...?」
ここはまるで、月のような世界だ。
深い森ならではの、暗く湿った空気は無く、青白く美しい世界が、そこには広がっていた。
「山爺さん?ここどこですか?俺達のいた世界とは思えないんですが....。」
洞穴の中へ呼びかける。
「山爺さーん!?ここどこですかー!?」
さっきよりも大きな声で呼びかける。
「爺さーーーん!!?ここどこーーーー!!?」
叫んでみるが.....
「返事がない...。」
「ねぇ...、私達、振り返らずに来たから分からなかったけど...、あのお爺さん、いつからいなかったのかしら。」
「いない?」
「だってそうとしか考えられないわ。あなたの声が聞こえなかったってことはないでしょうし。」
「.....だよな....。」
じゃあ余計、
「ここどこなんだ...」
[ キーーーーーーーーン ]
「ウ゛ッ!んだコレ!?」
「うぅ...何この音!!?」
酷い耳鳴りのような、耳を劈く音。
「何が起こって.....、!!?」
大地が、波打っている。
波紋を浮かべ、ドクン、ドクンと呼吸をしている。
時空が歪み、音が増す。
「クッ....!!!」
頭が割れるような音が鳴り響く。
「マヤ....!大丈夫か.....!?」
「ーーーーーーー」
マヤの声が聞こえないほどに強い耳鳴りに、思わず目を閉じた ーーーーーーー。
「出発しますよ!早く乗って!」
「「!!!?」」
人の声がして目を開けると、
さっきいた世界とは打って変わった、濃く鮮やかな色が目に飛び込んできた!
街、石造りの道、行き交う種族達、
なんか隣に元気な人いるしデカイ列車ある。
待て待て待て!いきなり情報量が多過ぎる!!
「!!?なんだここは!!?」
このセリフ今日だけで一生分言った気がする。
「さあお早く!もう出てしまう!」
声に促されるまま、傍らの列車に乗り込む。
名称はよく分からないが、なんかこう...外の空気に触れる車両と車両の間的な所に。
もう混乱がヤバい。語彙力追いつかねぇよ!
「ようこそ!お二方、もしやこの世界は初めてですね〜?申し遅れました!私、この列車でお客様に観光案内を致しております、ハーディーと申します!」
「エ、エドワード・バンディ。」
「マヤ・ルーツカ...。」
「エドワード様、そしてマヤ様!ようこそ!“バースリー” へーー!!」
明るく挨拶をされ、条件反射的に挨拶を返した。
聞きたいことは山ほどあるが、まず気になったことを。
「この世界はなんなんだ?!この世界は初めてってどういうことなんだ?!」
「まぁまぁまずは落ち着いて!中の席はもう埋まってますので...まぁここでもよろしいですかね!えっと!質問に質問で返してしまい申し訳無いのですが、お二人はどうやってここに?」
「私達、山爺のナゾナゾに答えて、洞穴出て、白い世界に出て、音聞こえて頭痛くなって、ここ来た。」
マヤがカタコトになってる。
「やはり山爺ですね〜!あっははは!あの爺さんま〜たやったな!」
あっはははァ!?何笑ってんだ!
「山の向こうへの近道だと言われましたか?」
「あ、ああ!言われた!」
「騙されちゃいましたね〜!あれは近道なんかじゃありません!ゲート、ワープゲートなんですよ!」
「「ワープゲート??」」
「ええ!あっ!列車が出ますね!しっかり、掴まっていてください!」
[ 〜♪〜〜♬〜♪〜〜 ]
発車のメロディが鳴り響く。
「さあ行きますよー!列車の旅へーー!!」
「「お、おぉおおおーー!!」」
拳を高く突き上げる。
ノりはしたが混乱し続けている。
「なんか列車で旅に出るらしいな、俺達。」
「わぁい。」
なんだよその死んだような返事.....
.......どういうことなんだコレ!!
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