ナゾナゾ
更新しました!短いですが、どうぞご覧ください!
「ここを通りたくばナゾナゾに答えてみよ!」
この奇妙な爺さんは山爺といって、この山を司る仙人のような役割らしい。
ナゾナゾに答えられれば、ここを、山の向こうへの近道として通してくれると言うが ーーーーー、
「もし答えられなかったら?」
「勿論、通すわけにはいかん。登りようのないこの山を眺めて帰れ。」
「この山に風穴を空けて通ろうとしたら?」
「貴様の身体に風穴を空けてやる。」
.....まぁ、そりゃそうだよな。
押してでも通ろうとすれば当然ぶち当たる。
「人を殺すのは依頼された時だけでしょ?エド。」
「ああ、そうだ。」
俺の戦いにおいてのポリシー。
モンスターだけは論外として、あとの奴らは依頼を受けた時以外絶対に殺さない。
「(だから困ってんだよな〜....。)」
俺の頭、そこまで柔らかくないからな.....。
「では、よろしいかな?ナゾナゾ早速いってみよ〜!」
頼むぞ...!分かる程度のやつ来い....!
「第1問!鳴くと喧しい鳥がいる。この鳥は敵が現れるとその牙を剥き、首を綺麗に喰い、そこに円形を作り出す。この鳥ってな〜んだ?」
「「チェーンソー」」
俺とマヤが同時に答える。
「お〜!正解じゃ〜♪ これはちと簡単すぎたかの!でもまだこれからじゃ!続いていくぞ!
第2問!山では涙海では目薬、人には恵みか死をもたらす。これな〜んだ?」
涙ってんだから下に流れるものだよな....目薬は上から落ちて馴染むもの....
「さぁ!これな〜んだ?」
「!分かった!あ「雨。」
「あ。」
「正解〜!答えは雨じゃな!調子良いの〜♪ 」
「私のが早かったわね。」
「.....そだね。」
...別に悔しくないぜ。
「次いってみよ〜!
第3問!ソイツは薄い布団を何枚も被って寝ているが、それら全てを引き剥がすとようやく起きる。だが、ソイツは1時間、時には5分程度で、また布団を被って寝てしまう。ソイツってな〜んだ?」
.....!!!!??
意味わかんねぇなんだそれ!!?ニ○トじゃねぇのか!?
「.......??....?」
マヤも分からねぇっぽいな.....何なんだ...!?
「じゅ〜う!きゅ〜う!」
「ちょ、ちょっと!?制限時間あるのか!?」
「あった方が面白い〜♪ な〜な!ろ〜く!..」
ヤベェヤベェヤベェ!考えろ...考えろ...!!
「さ〜ん!に〜い!」
薄い布団...! ハッ!!
「ぜ〜「栞だ!」
「ほ?」
「本の栞!違うか!?」
「お〜正解〜!よく分かったの〜!正解は栞じゃあ!」
良かったー!!合ってたか!!
「栞?」
「ああ。薄い布団は本のページ。1時間とか5分とか言ってたのはほんの比喩で、何時間もぶっ通しで読む奴もいれば、すぐ飽きて本を閉じる奴もいるってこと。ですよね?」
「そうじゃその通り〜♪よ〜く分かったの〜♪」
「....!なるほど...!聞いてやっと分かったわ。」
「いや〜焦ったー。」
まだもう一問ぐらいあるか...?これ以上の来たら流石に.....
「それでは、最終問題〜!」
!最後か....!
「あんまり難しいのにしないでくださいよ〜?」
「ホッ!大丈夫!易し〜い問題じゃよ〜!」
「......どうかしらね。」
マヤが呟く。
「最終問題!やっと鳴いた鳥も踏み外せば鼠、卓上では愚かな魚と化す。これな〜んだ!?」
..........え?
「ほれほれ考えろ〜♪」
だ、騙しやがったな.....!!!
全っ然分かんねぇ....!!!
「人間。」
「....え?」
「答えは人間。違う?」
「おぉ...!!! 正解じゃーーーーー!!」
「マジか!凄いなマヤ!でもなんで人間なんだ?」
「“やっと鳴いた鳥”は人の誕生を意味していて、“道を踏み外せば鼠“は、罪を犯せば立場が一気に弱くなること。”卓上の愚かな魚“は裁判。”裁かれる“ことを示してるのよ。だから総じて人間のことかな〜って思ったの。意外とすんなり分かったわ。」
「さばく...ああそうか...!今やっと分かった!」
「ふふ〜ん♪なかなかやるでしょ?私。」
「なかなかどころじゃねぇよ!凄いな!」
「全てのナゾナゾに見事に正解したお主らには、ここを通る権利をやろう!さぁ行くがよい!冒険者よ!」
「やったな!」
「ええ!」
この山の向こう.....何が待ってるんだ...!?
〜ナゾナゾ〜
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