表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/27

俺達の冒険は、これからだ!

第10部〜!ぜひぜひご覧ください!よろしければ、評価の方もよろしくお願いします!

「いや〜ありがとうございました!我々も全く手が出せないでいたので.....。恐ろしくてねぇ...。」


おい警察。


「とにかく、杖は必ず取り上げてくれよ?ヨハネスは論外だが、魔道士は基本、杖が無いと魔法を発動できない筈だ。それと....、」


孤児達を見やる。

マヤの活躍もあって、全員が自分を取り戻している。この無様に捕まっている院長に目もくれない程には。


「おいお前ら!!育ててもらった恩も忘れて裏切りやがって!!!」


院長の声は確実に届いている筈だが、全員無視を決め込んでいるらしく、返事をする()は1人もいない。


「クソッ!!クソォ....!!」


「...それで....、何ですかな?エドワード様。先程言いかけていらっしゃったことは。」

「ああ。あの孤児達の“本当の親”を探してやってくれ。マヤが言うには、コイツの魔力が底をつくにつれて、あの娘達(こたち)の洗脳も薄れていったらしい。中には本当の孤児もいるんだろうが、おそらく攫ってきたのがほとんどだろう。そうなんだろ?”元“院長?」


「.......チッ!」


舌打ちで返事するんじゃねぇよ ったく。


「だったら今頃、親にかけた洗脳も解けてる筈だ。当然死に物狂いで探しているだろうし、あの()達も親元へ帰りたいだろうからな。」

「分かりました。しっかり手配いたします。」

「ああ、頼むぜ。」






「ねぇねぇマヤちゃん!エドワードさんってかっこいいねぇ!マヤちゃんの彼氏さんなの?」

「んなわけないでしょ、相棒よ。」

「へー!でもでも、実際好きだったりしないの〜?」

「“そういう”意味では好きじゃないわ。(信頼はしてるけど、まだ出会ったばっかりだしね。)」

「えー?そうなのー?でもあっちはどうかな〜?」

「はい?」

「脈アリな感じするじゃ〜ん!私ちょっと聞いてくるね〜!」

「あっ ちょっと!」


.....もう。元気なのはいいけど....。


「あっちだって私と同じ答えのはずよ。」

「えー?それは分かんないじゃん!」

「絶対好きだよー!」

「ねー!」 「ねー!」


....イキイキし過ぎでしょ。







「エドワードさんって、マヤちゃんのこと好きなんですか〜?」

「ええ?」


急に何を言ってるんだこの()は.....


「まあ好きだけど....。」

「ホント!?」


キャーキャー言ってる....... ん!?

そういう意味での好き嫌いか!?


「違う!相棒としてな!?」

「え〜?なーんだぁ〜。」


残念そうに戻って行った...。

でもしょうがないだろ、マヤをそんな目で見る日なんて一生来ねぇよ。こちとら精神年齢初老なんだぞ?マヤは娘っていうか、もはや孫に近いしな。


「(...そうか孫に近いのか......。孫......。)」


そう思うと、ああやって女の子達と話しているマヤが、なんとなく微笑ましく感じられる。


「(孫がいたらこんな感じなのかね.....。)」


そう考えて、すぐにやめた。


「(孫だの娘だの言っていい奴じゃないな、俺は....。)」



俺みたいな奴が持っていいものじゃない

(ゆる)される人間じゃないからな



「エドワードさーん!」

「!ドヘさん!」

「上着をずっとお借りしていて申し訳ありません!家でお洗濯してきましたので、お返しいたします!」

「わざわざ洗濯なんていいのに...ありがとう。」

「それはわたくしのセリフです!見ず知らずのわたくしめに色々と」

「失礼なことを.....。」

「違います違います!わたくしめに親切にしてくださって...!本当にありがとうございました...!

...あなた方がこの街を出て行く時、ご挨拶できないかもしれないので、今、お教えいたします。忘れないでくださいね、わたくしの本名を....!」

「...ああ!絶対に忘れない。」

「わたくしは、

“ドヘ・ンタイ”と申します...!

「....え?」

「ドヘ・ンタイです...!」


....どうして...!どうして、その名字に、ドヘをくっつけちゃったんだ.....!


「.....こんな時にこんなことを聞くのはなんだが、ご両親は何を...?」

「ああ!姓名占い師です!」

「(どうして.....!!)」



ーーーーーーーー


〜マヤ視点〜


その晩は、悪い魔道士を倒したということで、街を挙げての宴が行われた。でも本当は、魔道士を倒した祝いというよりも、....ただ、大義名分をつけて飲み明かしたいってだけに思えたわ。

ぜひ参加してほしいと街の人達に言われ、あの()達にも絶対来てほしいと言われてしまえば、参加しないわけにはいかない.......エドも飲みたそうだし。

ちなみにあの孤児院には、後でもっとちゃんとした院長がつくことになったらしいわ。本当に良かった。


宴の雰囲気に呑まれてしまったのか、孤児の()達はすっかり酔ってしまい、少し前に、親が見つかるまでの仮の家へと帰宅。

エドは向こうで街のおじさん達と腕相撲してるけど、やっぱり負け無しみたいね。

私はというと、おばさんやお姉さん達に捕まっておしゃべりの輪の中。

さっきやっと1人が寝たわ。お酒に強いのねここの人達は...。


「アタシには分かる。アンタの相棒はただの若造じゃないね。」

「まぁ、そこらにはいないでしょうね。」


そこらで出逢ったわけだけど。


「ありゃあ30を超えた男の色気ってヤツさね。.....本当にいい男だよ....。」

「アタシもそう思うー!ヒック!」


30を超えた男....?エドって、私以外には老けて見えてるのかしら?


「雰囲気が年の割に大人っぽいってこと?」

「んーにゃ!それだけじゃない。」

「そうなの?」

「「うんうん。」」


お姉さん達がうなづいてる。


「...私には分からないわ。」

「マヤちゃんはまだ若いからしょうがない。」

「「しょーがなーいしょーがなーい!」」


そう言ってまた皆一斉に飲み始める。......もう流石に......


「ごめんなさい、私ももう気分が悪くなってしまって...。」

「あら!ごめんね〜お酒の匂いキツかったわよね〜!」

「本当に今日はありがとうね〜!ゆっくり休んで!」

「ええ、ありがとうございます。それでは。」

「じゃあね〜!マヤちゃ〜ん!」


エドには悪いけど、もう宿に向かわせてもらいましょう。


「エド、私 先に宿に...」

「おぉマヤ!宿に帰るか?じゃあちょっと待っててな〜。」


そういうと、エドは周りの大人達に挨拶をして帰る準備を始めた。


(わり)ぃ悪ぃ、気が利かなかったな。さ、帰ろうぜ。」

「....いいの?まだ居たいんじゃないの?」

「いいや?明日に差し支えない程度に切り上げようと思ってたぜ。それでも遅過ぎたな。ごめんな。」

「......あなた、老けて見られてたわよ。」

「嘘だろオイ!!?マジかよ...!!」


.....怖がる必要なんて、無かったのね。


「ふふ〜♪」

「! 楽しかったか?」

「ええ!でも明日からの方がもっと楽しみだわ。早くに出て歩き出しましょうね?見送られてさよならってのも小っ恥ずかしいし。」

「そうだな!明日は早起きして....できるかな。」

「すーるーのー!」

「分かりました!」


.....さぁ、冒険はまだこれからよ。





〜俺達の冒険は、これからだ!〜










ご閲覧ありがとうございました!

もしよろしければご感想、評価の方をいただければ、より一層これからの励みになります!

どうかよろしくお願いします...!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ