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新緑の月 九日(曇り)
新緑の月 九日(曇り)
昨日は魔法薬の新作をお蔵入りにした。
香りの調整ができればお蔵入りにしなくていいんだけど、そんな余裕はなかった。
でも魔法薬の種類を増やすのは必須になる。種類の乏しさが随一なのだ。
今、傭兵組合の方に、薬の材料の採取を依頼している。うまく持ち帰ってくれれば、新しい薬に取り掛かれるので、棚の濃さを上げられるはず。
それまでに、香水系でもう一つくらい魔法薬を増やしておきたい。
考えたのは、
使うと普通の香水だけど、瓶の中にあると、温度とか光とかで色が変わる香水。
使用量で香りが全く違う香水。
その日の好みで、香りを好きに変えられる香水。
あまり奇をてらうと昨日みたいになるので、基本的を目指して考えた。
明後日あたりには、この香水たちはできあがる。
またフィアノさんに試してもらう話になっているから、感想を聞いて好感触のものを採用しよう。




