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夕餉の月 四日(曇り)

夕餉の月 四日(曇り)


休みを入れないとと思うけど、休みたいと思わないから今日もお店を開けた。


春を見る魔法薬を待つお客さんは問題ない。今日も笑いながらどんな春を見ようかと計画を立てる話し合いをした。

気がつけば私も春を見る会の参加者だ。今はまだお客さんとその友達、私の三人だけだ。もっと増えていくかもしれない。


やっぱり大変なのは人形を動かす魔法薬。

重心を作って、足りない関節を生成して……これなら浮かせるよりは簡単なはずだ。あとは足の裏が滑らないように。


人を浮かせるならなんとかなる。浮く魔法なら私も知っているからだ。学生時代にやっていた同級生がいた。

物を浮かせるのは簡単にはいかない。魔力の消耗が大きい持続的な魔法は、水薬には向かないのだ。人を浮かせるなら、その人の魔力を借りる方法があるけど。物は魔力を吐かない。


幻で動いているように見せるのは簡単すぎたと、今更ながら思う。

人形に自律行動をさせるにあたって、どんな癖をもたせればいいのかも、まるでわからないし。

ここは相互薬を利用して解決しよう。一つの魔法薬で情報を集めて、もう一つの魔法薬に情報を伝えるのだ。

……出費がかさむ。

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