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豊艷の月 五日(雨)

豊艷の月 五日(雨)


冷えて冷えて、温かいものを取りたい以外には何も考えられない日だった。

起きたときに嫌な予感はしてたけど、意気込んで扉を開けると、睫毛も喉の奥も一瞬で凍てつくほどだった。雨と風の合せ技は、私でなければ生き抜けなかったと思う。


そんな寒い日にはお客さんが少ない。自明の理だ。

お店の棚の引越しをするには都合が良かった。昨日から考えていた未完成品を置く話、そのための空間を用意した。


つい先日、棚の補充をしたせいで、動かす魔法薬やらが非常に多かった。考えなしが招いた苦労だ。今度からはもう少し先を考えて動きたい。


でも苦労して悪いことばかりじゃなかった。動き疲れたけど、それだけ体が暖かくなった。

動いてからしばらくは暖気いらずに変貌したくらいだ。ついさっきまで震えていたのに、気がついたら暑いくらいになっていた。


でもそれは一時的なもの。少ししたらまた震えていたけど。

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