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朝露の月 二十七日(晴れ)

朝露の月 二十七日(晴れ)


いい天気でよかった。

今日は街中どこも騒がしかった。人がいれば賑やかだ。ネネッカ通りまで行けば、耳が痛いくらいだった。


私は家からまっすぐネネッカ通りに出て、街の中心に向かって歩いた。

一人で歩いているのは私くらいだった。みんな誰かしら、大切な人が隣にいる。それで笑って、街を楽しんでいた。


祝の粥を買い食いしていたり、はしゃぎすぎたのか青い顔をして吐いている人もいた。


私は空いているお店を順番に巡った。どのお店も年の節目を意識した品ばかりを並べていた。多様性がないとも言える。幸運を持ち越すためのお守りとか、白い羽根とか。


それなのに、見ていて飽きなかったのはなぜだろう。特に買い物はしていない。特に変わったお店もない。雰囲気のせいかな。歩くのが楽しかった。

誰かと一緒に歩ければ、もっと楽しかったのかな。誘える誰かがいれば。

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