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朝露の月 二十四日(曇り)
朝露の月 二十四日(曇り)
寝起きの頭上にあった結露が妙に写実的で、目が覚めても夢にいるようで、極度に微睡んだ朝から始まった。
一つの節目が近づくと、不思議と空気が変わってくるものだ。今日はそれを強く感じられた。
部屋の空気を入れ替えたような感覚かな。街全体がそんな感じになっていた。
遊べる魔法薬は好調とは言えない。宣伝も何もしていないから、売れたら怪奇現象かと疑うところだけど。
常連さんは興味を示してくれる率が高かった。買ってくれる率は低かった。
でも少数は売れたのだ。利益はない。




