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朝露の月 七日(曇り)

朝露の月 七日(曇り)


最近のお客さんは急いでいる人が多い気がする。

昨日、眠気を取り除く薬の注文をしてくれたお客さんが、今日もまた来た。完成はまだかと詰め寄ってきた。


そんなにすぐには完成しない。本当はまだ手を付けてもいなかったのだけど、それは隠しておいた。

魔法薬を作らず何をしていたか日記の中だけど告白すると、傭兵組合へ行っていた。


私のお店は無防備だ。防犯用の魔法具が無くなって久しい。あまりにも長く放置しすぎている。何も起きていない内に整えてしまいたい。

そのために傭兵組合さんへ出向いた。良い魔法使いを紹介してもらいたかった。


傭兵組合さんは寒い季節で動きが静かになる。まさに今がその寒い季節だ。こなす依頼は小規模に限って、遠征なんて以ての外だとか。

そういうわけで、傭兵組合の人たちで溢れていて、私と顔見知りの人も多かった。ワトワリシャ山へ一緒に行った方々、イスアさんもいた。


魔法使いを紹介してもらってから、イスアさんと食事をした。まさかイスアさんがあんなに明るい人だとは思っていなかった。


魔法使いの人を紹介してもらったけど、その魔法使いは私が求めている魔法を使えるかわからないとのことだった。直接訊かないとわからない。

もし使えなかったら、また別の人を紹介してくれるとか。



イスアさんと話したこともあって、ワトワリシャ山で見た星空を思い出した。あれはとても綺麗だった。空を遮るものがなくて世界全てが星空みたいで。


今日の夜空も、あれほどじゃないけど美しい。明日は晴れかな?

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