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朝露の月 一日(雨)

朝露の月 一日(雨)


大風車園から帰った初日、今年最後の月の始まりでもある。そんな日を雨が支配した。

大事な日ってわけじゃないけど、なんかちょっと淋しい気がする。


今日はお店を開けずに、魔法薬を作るだけに集中した。

トトノ尾を用意できたので早速、過去を思い出せる薬の精製に取り掛かった。


昨日、疲れを感じなかったのは気の所為じゃなかったようだ。今日は一日元気が有り余っていた。お店を開いてもよかったかもしれない。雨の日だったしお客さんが来たかどうかは、ちょっと怪しいところだけど。


過去を思い出せる薬は今の所は順調だ。念の為失敗したときに備えてトトノ尾を多めに用意してあったんだけど、無用な心配で終わりそうだ。さすがは私。


トトノ尾か。使わないんだけど、保存が効くかというとそうもいかない。ならば捨てるか、という問に納得できないから悩んでいる。


無理にトトノ尾を使うか、捨てるか。今作っている過去を思い出せる薬は一定の需要を見込める。しかし値段が他の魔法薬と比べても高めだ。

安くする方法はある。材料を安く仕入れればいい。それだけで半値とかにできるなら、そもそも高い値段にはならないんだけど。


過去を思い出せる薬以外に、トトノ尾の消費手段が思い浮かばなかった。値段が高くなってもいいか。カウンター横に置いて客寄せでもしてもらおう。何本か過去を思い出せる薬を余分に作ることにした。


それでもトトノ尾が余るようなら、どうしようかな。料理にでも混ぜてみようか。探している人がいたら、譲ってもいいかもしれない。

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