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混濁の月 二十二日(晴れ)

混濁の月 二十二日(晴れ)


今日は遅寝早起きだった。

大風車園がそんなに楽しみだったのか、楽しみを控えた子どもみたいに早く起きてしまった。

早く起きたところで予定は早まらない。余った時間を退屈に過ごしただけだった。いつもより朝食が豪華になった。


大風車園まで来た。このまま何日か滞在するつもりだ。

緑が豊かで、街とは全く違う景色を構築している。とても美しい場所だ。人も多くないから、ゆっくりできてとてもいい。


そんな大風車園には見どころがいくつもある。

今日はその一つ、菜園に行ってきた。以前、大風車園に来たときも菜園をみたけど、今日ほどじっくりとは見られなかった。


菜園には時期に適した草花が段畑に並んでいる。望めば植えられた植物を買うこともできる。

私が探しているトトノ尾もあった。帰り際に買う予定だ。


菜園は一日中歩いても、端から端までは回れないくらいの広さがある。私が菜園に入ったのは、朝から随分時間が過ぎて、昼も過ぎた頃だったので、全然見られなかった。


今日一番記憶に残ったのは、大風車園までの道中だった。魔法人形が引く荷車に乗せてもらって向かったのだけど、その間に見たことがない動物がずっと並走してきたのだ。大風車園に近づいたらいなくなった。


あの動物はなんていうのだろう。薄い青色の体毛で二本足で走っていた。前足が短くて目が大きい。走っている間は二本足だったけど、歩くと四本脚になっていた。

荷台にいたのは私と荷物だけだったから、御者さんしか話し相手がいなかった。その御者さんもあの動物については知らなかった。


この季節にこの辺りで出る動物なのかな。待っていればまた会えるかもしれない。その時を待つとしよう。

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