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混濁の月 二十一日(晴れ)

混濁の月 二十一日(晴れ)


大風車園に出発する前に、買い物ができるようになる魔法薬の結果を見た。

今日、お客さんから、魔法薬を使って買い物に出ると聞いて、私はお客さんを後ろから追う一日を過ごした。


予備の買い物ができるようになる魔法薬を持って、いざとなったら予備があるとお客さんに伝えて、半日をかけるお買い物が始まった。


お買い物は待ち合わせから始まった。お客さんがしばらく待っていると、男性の方が現れた。デートだったのかな。

お客さんから、頼みますと信号を受け取って、私は任せてくださいと返した。信号は特定の指を立てる簡単なものだったけど、理解できたし、通じたと思う。


私の薬は効いたのか効いていないのかわからなかった。

というのも、お客さんの予定は買い物に行くだったけど、目的は別だったからだ。


多分、魔法薬に意味はなかった。お店に入っても買い物よりお話を優先したからだ。唯一、お昼ごはんでは役立ったのかな。食事するときは選ばないわけにはいかないから。


お買い物の最中に魔法薬の効果が切れたはずだ。でもお客さんはまるで気づいていなかった。

私の魔法薬なんて始めから不要だったのだ。でもお客さんに自信を持たせるくらいはできたのかな。魔法薬の効果とはまた別で。


何事もなくお客さんの一日が終わってよかった。天気もよかったし、言うことなしだ。


ただ、私の手元に残った買い物ができるようになる魔法薬、これはどうしよう。処分するしかないのかな。勿体ない。


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