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夕餉の月 二十六日(晴れ)

夕餉の月 二十六日(晴れ)


夕餉の月最終日、魔法薬を置いた初日になった。


魔法薬と言っても、特別な効果もない、ちょっと長続きするだけの香水だけど、大きな一歩になるのは間違いない。


人脈もないし、金銭的な余裕もないので、宣伝はできなかった。お店の前の看板に書いていただけで、集客効果があるのかどうかは不安だったけれど、その心配は不要だった。

一部の人は魔法薬の噂を聞きつけて、わざわざ来てくれたのだ。


サンクシエカでは魔法薬は珍しいと、わざわざ時間を作ってくれた人も。

私が置いたのは、魔法薬っぽくない魔法薬だったから、御眼鏡に適ったかはわからないけど。


私が魔法薬を作れると知って、注文を求める方がいた。材料が足りないからお断りするしかなかったのが残念だった。

しかし、注文を請けるという方法を認識できたのはよかった。これはカトカエア緑葉店と差別化できるいい方法ではないだろうか。


注文の制度がうまくいくかどうか、試算してみよう。うまくいくようなら、珍しい材料を安定して仕入れられるように、傭兵か魔法使いの組合と、長期的な契約を持ちかけてみようかな。


やっぱり、問題は材料なんだよね。知識と技術には問題がないという自画自賛。

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