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夕餉の月 二十一日(雨)

夕餉の月 二十一日(雨)


雨の音が心地よい一日だった。

天気が悪いから、その分お客さんの足も遠のくと考えて、魔法の教本を用意した。

空いた時間に、カウンターで読もうと思ってだ。


しかし喜ばしいことに、今日もお客さんは多めだった。一日二日ではイラテアの青い蕾が飽きられるはずがなかった。

今日は特に問い合わせが多かった。どうもカトカエア緑葉店にはない珍しい薬を置くお店だと認知され始めているようだ。イラテアの青い蕾以外は、よくあるものばかりです。

そのイラテアの青い蕾もどれだけ保つかわからない。残量を見る限り、一月持てば上々だ。

制限時間は長くてもそれまで。私のお店の色を、自分で理解しなければいけない。


求められるもの。提供できるもの。

勉強するべきなのは、魔法ではなくて過去に学んだ薬の知識かもしれない。


趣味でお店ができるくらい、懐に余裕があればよかったのに。

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