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黄昏の月 二十六日(晴れ)
黄昏の月 二十六日(晴れ)
明日からの三日のため、準備を進めた。改装工事が始まる。その間は出来合いの屋台……みたいなものを使うから、その準備だ。
いつもは白いモコモコのぬいぐるみが座っている椅子と、棚の敷居とか忘れ物などの置き場になっていたテーブルを綺麗にした。
それから見栄えがいい、青と白の布を用意した。テーブルがすっぽり隠れる大きさの布だ。本当はカーテンにするつもりで買った。まだ布のままだったから、今回使うことにした。
後は、売上とお釣りが入るケースとか、日よけの傘とかも用意した。
明日からのお店は、短い時間しか開けられない。どの品もあまり長時間外に置きたくないのだ。私の我儘かもしれないけど、こればかりは譲れない。
品を外に置きたくないのは本当だし、すぐにお店を閉める理由にもなる。
それとは別に時間が欲しいのだ。今月の八日に仕込んだ花に変化があったのだ。これを見たい。
看板にも手を付けたいと思っている。できればいいけど、時間が足りるかはわからない。