表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/378

黄昏の月 十七日(曇り)

黄昏の月 十七日(曇り)


久しぶりにいい夢を見られる薬を作った。

悪い夢をよく見るという人から注文があったのだ。まだ成人していないくらいの人だった。


話を聞くと、その人は魔法学校の生徒だった。近々試験があるそうだけど、そこでいい結果を出せる展望がないそうだ。

毎日、試験に向けて努力はしている。でも他の生徒も努力を基本としていて、実力差を広げられるばかりだそうだ。



関係ないけど、私は思った。そういえば魔法の練習、最近やってない。



それよりも、いい夢を見られる薬だ。

お客さんは夕方にきてくれた。そんなにすぐには完成しないので、早くても明日の受け渡しになる。今夜は悪夢を見てもらうしかない。


望まれた効果は、学校で最高にうまくいく夢だった。

本来、いい夢を見られる薬は、特定の夢を見る薬じゃないんだけど。できなくもないけど。


でも良い夢過ぎると夢に逃げ込もうとするかもしれない。程よいくらいに調整しよう。いい夢を見られる薬であって、最高の夢を約束する薬じゃない。


明日の夕方にまたいらっしゃるそうだから、そのときに説明するとしよう。薬が完成していれば言うことなしだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ