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黄昏の月 八日(曇り)

黄昏の月 八日(曇り)


昨日の結晶化した花を調べてみた。正直なところ、全然わからなかった。どうして結晶になったのかも、その結晶が何なのかもわからなかった。

一輪しか魔法薬に浸していなかったのが悔しい。複数本あれば、折ったり砕いたりできたのに。


結晶は、浸していた魔法薬とも元の花とも違う、全くの別物になっていた。表面を一部だけ削って、出てきた粉を水に溶かして検査した。

私は知識不足なのだろうか。魔力濃度を計ったところ、初めて見るどころか、全く知らない反応が出た。魔力反応が出たかと思うと、すぐに反応がなくなったのだ。


基本的に急に魔力が失われるなんてありえない。どの魔法薬でも魔力反応が消えるときは、少しずつ反応が弱くなっていく。パッと消えるなんてありえない。


もう一度、確認をしてみたところ、やっぱり同じような反応が出た。私がやり方を間違えていたり、勘違いをしているわけでもない。



調べるのはここまでにした。私はこの結晶を増やそうと、特定の植物を急成長させる魔法薬を精製した。

今回は三十輪作る。無理なく作れる数は、これが限界だった。

たまたま浸していた花が特殊だったのかもしれない。全部で八種類の種を使った。


結晶ができるまで楽しみだ。それまでいろいろと揃えておこう。幸いにも傭兵組合さんのおかげで蓄えに余裕がある。少しくらいならお店を放ったらかしにしても大丈夫だ。

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