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黄昏の月 七日(晴れ)
黄昏の月 七日(晴れ)
十八日前にできた、特定の植物を急成長させる薬に進展があった。その薬に浸していた花が遂に枯れた。普通の枯れ方だったら、十八日保ったで終わるのだけど、ちょっとだけ普通じゃなかった。
その花は薬から上げたら結晶化したのだ。圧縮されたように小さくなり、透き通った黄色に変わった。
これは普通じゃない。私は一体何を作ったのか、知る必要がある。
花を結晶にする薬はある。しかしあれとはまた違う。その薬は、花を完全に溶かして、同じ形に薬が固まるものだ。これは元の花の色が交じるのが特徴だ。
私が作った薬は、花そのものが結晶へと変化した。それも一瞬でだ。そんな魔法薬を作った覚えはないのだけど、ちょっとこれはわからない。
明日はお店を休みにしよう。これについて、調べてみたい。私のお店では設備が限られているけど、すぐに調べられるのはここだけだ。