表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/378

黄昏の月 五日(晴れ)

黄昏の月 五日(晴れ)


スリタが昨日よりも元気になっていた。


今日は傭兵組合さんからの注文の最後の一品、麻痺薬に取り掛かった。

魔法薬での麻痺薬は、魔法で体に束縛をかけるやり方を採る場合が多い。これであれば確認もしやすいし、誤使用しても体に影響は出ない。しかしちゃんと対象を捕らえられるのだ。

効果時間も思いのままになる。何年か前には、まる三日効果を持続させられた。外的要因で効果時間が妨げられる場合もあるけど。知識があれば、三日どころか数秒で簡単に解除できてしまう。


魔法薬であるのが利点であるのと同時に弱点でもあるのだ。


相手が獣であれば利点しか目立たない。というのは、毒と同じだ。


出来上がった麻痺薬を自分の体で試して、ちゃんと効果を確認できたら瓶に詰めていく。

瓶に入れる際に変質するなんて普通はありえないけど、稀にあるから一本ずつ確かめながらやる。

しっかりと封をしたら完成だ。


麻痺薬も終わり、傭兵組合さんからの注文は終了だ。明日からまた暇かもしれない毎日に戻る。

もし本当に暇だったら、スリタにちゃんとした餌を買ってやってもいいかもしれない。今は私の食事で余った野菜を齧っているだけだ。元気になってきたのだから、良いものを食べないと。

本当に元気になった。体力回復薬の影響だ。昨日の状態を思い出すと嘘みたいだ。本当によかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ