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黄昏の月 四日(雨)

黄昏の月 四日(雨)


私の部屋は狭い。スリタのような小動物でも飼う余裕はない。一匹だけならまだいい。一匹飼ってしまうと二匹、三匹と増えていく。だから最初の一匹を飼ってはいけないのだ。


予定になかった体力回復薬を作った。麻痺薬を先にする予定だったけど、気が変わった。


体力回復薬の効果に問題はないはずだけど、試験をしないのは有り得ないので、たまたま近くにいたスリタに与えた。

スリタは弱っていた。だから薬を使って体力が、どの程度ついたかわかりやすいはずだ。あまり濃い状態で与えると、逆に体の負担になるので、薄めて与えた。

しかし、効果は見られなかった。


基本的に魔法薬は即効性だ。体力回復薬も例外じゃない。ちゃんとした魔法薬なら、薄めていてもすぐに効果が出るはずだった。

それなのにスリタにはまるで変化がなかった。魔法薬の精製を失敗したのかと思って、分解して確認をしてみたけど、魔法薬には問題がなかった。

その後、自分で舐めてみたけど、やっぱりおかしなところはなかった。


意味はないかもしれないけど、スリタの側に、水の代わりに薄めた体力回復薬を置いた。なんとなくそうしたくなった。



体力回復薬は完成した。いつも作っている薬だ。急がなくてもすぐにできる。

夕方に傭兵組合に顔を出して、出来上がった分だけ薬を持って行ってもらった。

それで、今日は終わり。

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