表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/378

帰巣の月 十二日(晴れ)

帰巣の月 十二日(晴れ)


あまり作らない魔法薬の精製には時間がかかる。今日は体温を少しだけ上げる魔法薬の注文があった。

別にそれ、魔法薬じゃなくても良いんじゃないかな。わがままだけど魔法薬らしい魔法薬を作りたい。


注文は注文だ。お客さんも本気で欲しがっているのだ。ちょっとしたおまけに、美味しい味にしておいた。そのために雑談で、柑橘系が好きだと聞き出しておいたのだ。


体温を上げる魔法薬はとても簡単だ。もはや魔法薬にする意味もないくらい。キリの葉とお湯だけでも近いものができるはずだ。ここまで切り詰めたら作るのが難しくなるけど。


今回の魔法薬には、体温を上げる効果に、柑橘系の味、魔法薬自体に保温の効果も付けた。しばらくは暖かいままのはずだ。飲みやすい温度に保っている。


受け渡したときはとても好評だった。私も心から笑顔になれるくらい。今日みたいな日がまたあればいいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ