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豊穣の月 二十三日(晴れ)
豊穣の月 二十三日(晴れ)
カシュネから帰った。何日かぶりの我が家は懐かしい感じがした。埃が積もって見えたからかもしれない。お祭りの時期はヒナオさんが寝泊まりしていて、よく掃除をしていたからそう思うのかもしれない。
予定通り、朝の時間にサンクシエカに着いた。お店を開く時間くらいあると思っていたけど、結局今日は閉めたままだった。思っていた以上に疲れていたみたいだ。そして、サンクシエカがもう私の家になっていた。引っ越してから暫く経っているし、当然と言えば当然かもしれない。帰ってきたって気がする。
いつもであれば簡単にできる薬を時間を掛けて作った。少し大変な魔法薬は明日以降に頑張る。
そんなに大変なことをした覚えはないんだけど、妙に疲れた。今日はもう寝ることにする。
明日はちゃんとお店を掃除して、長期休暇にとどめを刺す。長すぎたお祭りが終わって、日常に戻れる。