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豊穣の月 十七日(雨)

豊穣の月 十七日(雨)


久しぶりのカシュネは異様な活気があるように感じた。サンクシエカと比べると音が多すぎる。

ほんの何月か前までは当たり前だったのに、今では気になって仕方がない。



今日は元自分の家を見てから、魔法薬の素材を集めているお店に向かった。真珠の塔というお店だ。他にも何件か回るつもりだったけど、その一軒目で解決した。


昔は魔法薬を作るとなったら、よく買いにきていた。自分で探すなんてほとんどやっていなかった。思い出すと恵まれていたんだなぁと思う。


らくらく天使の毛髪を入手する。あっけなさすぎて、ため息が出るくらいだった。


すぐにサンクシエカに戻るのもいいけど、少し滞在しようと思う。ヘミルコエアラ士官学校の模擬演祭を鑑賞してみようかと。


もう始まっているそうだけど、今日はいかなかった。まず入場券がない。誰でも好きに入れるわけじゃないのだ。入場券は安いくらいだし、簡単に買えるけど、今日の分は売り切れていた。明日の分は、簡単に買えた。


今日はまた別のことをした。懐かしい場所を巡る。昔の家もそうだけど、よく利用していた食堂や、通っていた学校。


学校には昔の先生が残っていた。私を覚えていてくれた。カナテ先生だ。先生は昔から変わっていなかった。髪の色はちょっと薄くなったけど。元気なのは昔のままだ。


学校は懐かしい場所だった。新しいもの以外だけど、見るもの全てに記憶が揺れる。

もちろん後輩もいた。でも、私みたいに魔法薬に凝った生徒は居ないそうだ。もしいたら、教えてあげたのに。


懐かしさに触れた今日はよかった。明日はヘミルコエアラ士官学校の模擬演祭だ。とても楽しみ。

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