表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/378

豊穣の月 九日(晴れ)

豊穣の月 九日(晴れ)


お祭りの前日になった。街全体が賑やかになっているのは気のせいじゃない。


今日はお祭りの準備を進めた。本当は今日を予備日にあけておけばよかったのだけど、昨日ゆっくりしすぎたから準備が終わっていなかった。

だから今日の午前中はずっと準備を進めた。薬を作ったり、運んだり。他のことはフィアノさんがやってくれている。


その間、ヒナオさんに店番をお願いした。

私のお店はお客さんが少ない。魔法薬は単価で稼ぐ。だからほとんど居てもらうだけになるかもしれないと思っていた。みんなお祭りの前日で忙しいだろうし。


そんな日に限ってお客さんが多かったりする。いつもの三倍くらいのお客さんが来たようだ。ヒナオさんはてんやわんやで苦戦したらしい。

悪いことをしちゃったかもと思ったけど、ヒナオさんは楽しんでくれたみたいだった。


ヒナオさんは初めての店番だったそうだ。それなのに、全く間違えず、しっかりやってくれた。私より、お客さんの対応が上手なんじゃないかな。


しかし今日は本当に助かった。またお店で魔法薬を精製するなんてことにならなくてよかった。本当に助かった。我が家に欲しいくらいだ。

ヒナオさんには何か特別にお礼をしないと。私には薬くらいしかあげられるものがない。ヒナオさんが街を出る前に、適したものを考えて用意しよう。


そんなこんなで、お昼前には準備を終えられた。あとは明日を待つだけだ。どうなることやら。実に楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ