追撃2
出入り口から出てきたメンバーを見てみると、私が階段を上ろうとしていた時に出会ったメンバー…3班4班6班に後から合流したであろう4人の大人の男
そして私の部下の15番16番もいた
さすがにこの数をして、手加減して戦う事は難しいため再度逃げようとしたが、“マジックライフル„を構えてどんどん私に撃ってくる
私はその攻撃を前世で培った直感で回避した
さすがに“身体強化„の魔法をかけていないために、体が追い付かず“マジックライフル„が“マジックアーマー„にかすってしまったが、なんとか森の中には入る事ができたが、人数にして15人…
5つの班が散開しながらではあるが私の事を追って来ている
私は“身体強化„をかけて、全速力で逃げるという選択肢も考えたが、子供を兵器のように使う大人達だけども殺そうと考え、待ち伏せをして殺そうと考えた
私は木の影に隠れ、神経を尖らせ大人達がどこにいるかを探した
幸いにも近くに3人の大人が固まりながらこちらに向かって来ていた
私は自分に“身体強化„の魔法をかけて、十数数メートルの高さがあり、なおかつ上から下を見下ろせる木を近くで探し、見つけた
私は、木の上に登るために軽く助走をつけてジャンプし、木のてっぺん近くまで飛ぶ事ができた
私は“マジックソード„を“マジックベース„にしまい
魔法収納袋からもう一丁“マジックライフル„を出して、両手に持っている“マジックライフル„に魔力を込めて、威力を上げた
私は木の上から辺りを見渡すと、僅か100メートル離れた所に15番と16番が男と一緒に、私を探しているのが見えた
待ち構える事数分、私の事を探している男達が小走り程の速さで向かって来ていた
大人達はまさか追っている少女が、まさか木の上から狙っているとは露知らずに
私は念のために“マジックライフル„のスコープと呼ばれる場所を覗きながら狙いを定め、前世だが150年近く弓矢を使い、射撃の名人と言われた射撃技術を使い、肉眼で見える大人の頭を狙い、放った
“マジックライフル„から放たれた普通よりも濃い赤い閃光が、それぞれ額と鼻の辺りを撃ち抜いた
撃ち抜かれた大人はその場に倒れ、残った男は大声を上げて助けを呼ぼうとしたが、その前にもう一度魔力を込めた“マジックライフル„を放ち、右目を撃ち抜いた
男はさっき撃ち抜いた男達と同じようにその場に倒れた
私は100メートル程離れた15番16番達を見た
やはり気づかれたようで、上から撃たれないように“マジックシールド„を上に上げながらこちらに向かって走って来ている
私は木の上から飛び降りると、“マジックベース„に登録されていない“マジックライフル„を魔法収納袋に入れたあと、撃ち抜いた男の“マジックベース„などの物を剥ぎ取ったあと、倉庫から盗んできた数十メートルのロープを5等分に切り、そのロープを足首あたりに引っ掛かるようにロープを張り簡単な罠を3箇所に作った
そして罠を張り終わった直後、15番と16番が“マジックライフル„で私を撃ってきたがそれを回避、“マジックベース„から“マジックソード„を出し、左手に持ち起動させた
私は自分が作った罠を自然に避けるように15番16番に距離を詰めながら男を狙うように“マジックライフル„を何度も撃った
男は攻撃を回避ではなく“マジックシールド„を使って防ぎながら少しずつ後退していった
このままでは逃げられてしまうと思った私は、“マジックライフル„に魔力を込めて男めがけて放った
しかしその一撃は15番が“マジックシールド„を使い防御し、持っていた“マジックシールド„を破壊しただけであった
すると男はいきなり
「おい15、16番!
さっき教えた通りに“デスシステム„を起動させ、裏切り者の7番を殺せ。何としてでもな」
男がそう言うと、15番16番は口を揃えて
「「了解しました」」
私はとても嫌な予感がした
「裏切り者の7番もこれで終わりだ
ヘッヘッヘ」
男は来た道を戻って走って逃げ出した
私はさっきよりも魔力を込めて“マジックライフル„を放とうとしたが、私に普通よりも濃い赤い閃光が2発飛んで来た
私はそれを回避し飛んで来た閃光の方向を見た
そこには虚ろな目をした15番と16番が私に“マジックライフル„を構えていた
私は逃げた男を殺すのは難しいと考え、逃げる事にした
私は自分に“身体強化„をかけて森の外に向かって走り出した
しかし、後ろから追ってくる15番16番は、さっきよりも濃い赤い閃光を何発も飛ばして来て、外れた“マジックライフル„は森の木を何本も撃ち抜いていた
このままでは逃げた男が他の班に合流する前にこちらに増援がくる
そう思った私は、15番16番を倒すしか無いと思い、“マジックベース„から“マジックソード„を取り出し左手に持ち、私は追ってくる15番16番へ“マジックライフル„を15番の右肩を狙い放った
しかし右に簡単に回避されてしまい、私はもう一度放ったが右に回避された
私はこれ以上“マジックライフル„を撃っても回避されるだけだと考え、“マジックベース„にしまい、左手に持っていた“マジックソード„を右手に持ち、15番16番が撃ってくる閃光を回避しながらどんどん距離を詰めた
15番16番が“マジックライフル„から“マジックソード„に変更して私との距離を詰め、肉近し、15番の“マジックソード„と私の“マジックソード„がぶつかり合い、火花のような物が飛び散り
私と15番の“マジックソード„の出力が同じで、どちらとも拮抗した
ここで横から16番が右側から切りかかって来た
その1撃を左斜め後ろに軽くジャンプし回避し、私はすっかり忘れていた事を思い出して、いきなり背中を見せて逃げ始めた
だが少し逃げただけで、逃げるのをやめてに15番16番に向かって走り出した
15番16番は私を切り殺そうと、どんどん迫ってくる
15番16番は“マジックソード„を構えながらあともう少しという所で、いきなり15番が転びかけた
そう、私がダメ元で仕掛けたロープの罠だ
私はその隙を逃さず15番に一気に肉近し、“マジックソード„で15番の右の太股を切り、左手でおもいっきり腹辺りに正拳突きをすると15番は数メートル飛ばされ、木にぶつかり15番倒れた
だが、16番は15番の事を確認しないで、お構い無しに切りつけようとしてきた
私は瞬時に右手に持っていた“マジックソード„で守り、15番の持っていた“マジックソード„を
左手に持ち、16番の左足を狙って切りつけた
私は回避されるかと思っていたが、なぜか回避はされずに左足を切ることができた
16番はその場に倒れたが、私の事を切りつけようと“マジックソード„を振り回していた
私は無力化するために仕方なく右腕を切り、腹に手加減した蹴りを入れた
16番は辺りを少し転がり動かなくなった
私は彼女達を見ていると、このあと彼女達はどうなるのであろう
仮にも見知った人が、このまま一生滅んだ国の下らない戦いに巻き込まれるのであろうか…
せめて彼女達が助かる方法は…
そう少し考えた私は彼女達を拐って、怠惰の魔神の力をうまく使って、普通に近い少女にしてあげようと思いつき、彼女達の切られてしまった部分を魔法収納袋に一旦入れる事にした
私はふと、魔法収納袋に入れていた腕の事を思いだし、腕を取り出して“マジックベース„だけを剥ぎ取り、腕は仕方がないから私が撃ち抜いた男達の死体のそばに置いておいた
戦闘から、ここまでの事を15分あまりで終えた私は15番と16番を脇に抱えるように持って、森の外へ全力疾走を始めた
辺りはほんの少しだけだか、明るくなってきていた
デスシステムについて
デスシステムは主人公や15番16番達少女兵、少年兵の体に特殊な手術を施し、特殊改良されたられた“マジックベース„と体を連動させて一時的にだが身体能力を大幅に上げる事ができる
だがデメリットとしては手術の成功率が低く、デスシステム稼働中は身体や精神的に少なからず負荷が掛かる
ちなみにデスシステムは使う子供の事を考えてか、10分以上稼働すると自動で解除されるようになっているになっている