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奪取

その後も森で魔物を探していたが、魔物にも遭遇エンカウントする事はなく、現れないのは仕方がないと割りきり、“マジックベース„に“マジックアーマー„と“マジックウエポン„の登録の仕方や、“マジックアーマー„等の性能を確認するだけで終わり、結果戦果はゴブリン3体だけであった


そしてその事で出発前に私殴った男に大声で叱られていた


「全く貴様というやつは!

他の奴らは最低でもゴブリン5体倒して来たと言うのに、貴様だけだぞ!」


「申し訳ございませんでした」


私は90頭を下げたが男の怒りは止まらず、男は私の頬を叩いた


パチィーン


そんな音が私の耳元で聞こえ、私の頬は少し赤く腫れ上がったなった


「…今日の深夜、お前に特別任務を与える。俺の部屋にこい。

食堂の左側にある通路を一番奥まで進んだら俺の部屋だ。解ったな」


私は男にそう言われた後、すっかり暗くなった中庭のような所から食堂に向かうため階段を下りた
















食堂で朝と大して変わらない薄いスープと硬い黒パンを食べ終わり部屋にこもって数時間


おそらく深夜になったであろう時間になり、私は部屋の扉を開け階段を上り言われた通りに食堂の左側にある通路を奥まで進み、静かに扉を叩いた 


「入れ」


部屋の奥からそう聞こえ私は扉を開けた

部屋は私がいた部屋よりも大きく、部屋を明るくする魔法道具が上に吊るされ、机と椅子がおかれている、私の部屋よりはいいが、とても質素な内装だった


私は部屋を見渡して「当たり前だけど私達の部屋なんかの何倍も良い部屋だなぁ」と思いながら前を見るとそこには、下着姿の男がベッドに座っていた


その姿に私は吐き気がしたが、言わないようにがまんした


「失礼します

特別任務の内容を聞きに来ました」


私がそう聞くと男はにんまりと気味悪く微笑み


「早速だが特別任務の内容を伝える

特別任務とは…俺に夜伽をする。これが特別任務だ」


その言葉に私は魔法で殺してやろうかと思ったが一度冷静になり


「『脱力』」


私がそう唱えると男はいきなりベッドに倒れた


私はやってやったぜ!と思いながら


「あらあら、どうしたんですかぁ」


私が微笑みながらそう言うと男は憎さげに


「うぐぐぐ、体に力が入らん…

7番貴様何をした…」


男がそう言うと私は得意げに


「これは私の特技。“脱力„

これを使うと体の力が入らなり、動けなくなる私の十八番の一つですよ

あとうるさくしたらあなたの事を撲殺しますから騒がないでくださいね」


私はベッドに倒れている男に近づいた

男は怯えるような表情で


「7番お前何をするつもりだ…」


「素直に私の質問に答えてくれるなら尋問で、私の質問に答えられないのなら拷問をするだけですよ

あと、嘘をついていたらやはり撲殺しますからね」


私は男に殺意を込めて言うと、男の顔は真っ青になり、慌てながら


「わ、わかりました

わたくしめに答えられる事なら何なりと」


男は話し方を変え承諾した

私は若干の優越感を噛み締めなから


「武器、備品をしまってある場所を教えなさい

それだけで良いわ」


私がそう質問すると男はあっさりと


「備品と武器は同じ部屋で、食堂を右に行ってそのまま真っ直ぐ行くと下に降りる階段があります

けれど部屋には鍵がかかっていて…」


「鍵はどうにかするから大丈夫よ

破壊するから」


「は、破壊って…」


「あと最後に『怠惰』」


私は魔力を増やしてそう唱えると男はまるで魂が抜けたようにボーッとし始めた


「ふふ…これであいつはもう使い物にはならないわね」


私は男の部屋を後にして、歩き出した






















私は男が言った通りに食堂を右に行き階段を下り扉を開けようとしたが男の言っていた通りに扉には鍵がかかっていた


「…やっぱり壊さないといけないか…」


私は自分に“身体強化„の魔法をかけてドアノブを掴み、おもいっきり引っ張った


バキバキバキッ


ドアノブは扉から引きちぎられた


私はちぎれたドアノブをそこ辺りに捨て、“身体強化„の魔法を解除し部屋に入った


部屋には部屋を明るくする魔法道具が等間隔に吊るされていていた


私は近くにあった何も入っていない縦横15センチ程の袋にエンチャントをかけた


それと同時に袋は十数秒光ると、何事も無かったかのように光るのをやめた


私はおもむろに近くの棚に置いてあったらロープや鍋、工具箱のような物から、少しのの干し肉や乾パンなどの食料等の物を適当に入れた

普通の袋であればロープを入れれば満杯になるはずの袋だが、ほぼほぼ膨らむ事もなくどんどんと入った


「…よし。前世使えた技はやっぱり使えた」


私はそう呟くと他の辺りにあったさっきと同じ位の大きさの袋3つにエンチャントをかけると私は棚に置かれていたりする道具を確認しながら歩いて行った


扉の入り口には大した物は無かったが、奥に行けば行く程貴重そうな物が並んで来た

私は売ったらそれなりにお金になりそうな物をエンチャントをかけて作った、魔法収納袋に入れていった


そんな事をしながら歩いていると、また扉があった


私は開けようとしたが、やはり鍵がかかっていた


私はもう一度“身体強化„の魔法を自分にかけて、この部屋に入って来た時と同じようにドアノブを引っ張った


バキバキッ


ドアノブはやはり引きちぎれた


私はドアノブをそこ辺りに捨て奥の部屋に入った


部屋はさっきと変わらず等間隔に部屋を明るくする魔法道具が吊るされていたが、置いてある物は私が一番今欲しかった、“マジックウエポン„や“マジックアーマー„、さらに“マジックベース„も置かれていた


「おおおぅ

これは…選り取り見取りだ…」


私は微笑みながら近くにあったら“マジックソード„を魔法収納袋に何本も突っ込み、“マジックライフル„、“マジックシールド„等々を魔法収納袋に入れた

ちなみに“マジックシールド„とは、6角形のディスクで、縦100センチ横50センチの結界を張ることができる道具で、鉄やらの盾なんかよりも、何倍も硬く軽い盾の事だ


さらにその中でも、試作品の“マジックアーマー„や“マジックウエポン„が置いてある所を見つけた時は思わず声をあげてしまった


そんなかんじで、武器を盗んでいると鉄でできている重そうな扉を見つけた


「…何なんだろう…

もしかして、“マジックベース„の保管室かな?」


私は魔法収納袋から“マジックサーベル„を取り出して切ろうとしたが、なぜか切りずらかった


その様子を見た私は“マジックサーベル„をしまい、3回目の“身体強化„の魔法をかけ、鉄のような物でできたドアノブを全力で引っ張った


バキィィィン


辺りにそんな音が響き、鉄のような物でできたドアノブを引きちぎる事に成功した



私は扉を開け部屋に入った

そして部屋にはやはり等間隔に部屋を明るくする魔法道具が吊るされていて

1~30番とかかれた鍵のかかった壁に埋め込まれている引き出しと、誰かの名前が書かれている鍵のかかった引き出しが並んでいた


私はその鍵のかかった引き出しを見て


「…多分この番号は私達の番号順で、名前みたいなのが大人のやつか…」


私がそう呟くと7番の引き出しを力いっぱい引っ張った


バキィ


引き出しごと引っ張り抜く事に成功した


私は引き出しの中にある自分用の“マジックベース„を取り出し、左腕に着けた


その次に他の引き出しを引っ張り出そうとしたが、部屋の端にある目立たないような見た目だが、とても厳重そうな金庫のような物があった


「…何か重要な物が入っている気がする…」


私はその金庫の持ち手を力いっぱい引っ張ろうとしたが、持ち手が壊れそうだったから、仕方がなく魔法収納袋から“マジックサーベル„を取り出し、金庫の持ち手の上辺りに“マジックサーベル„で5箇所穴を開けて、それを持ち手代わりにしておもいっきり引っ張った


ミシッ…バキィィン


思いの外分厚かったためかすぐには剥がれなった


私は金庫の中にある物を確認した 


「…なんかの資料?」


金庫の中には数枚の上質の紙があった


「…やっぱり、記憶の無い頃の私が覚えた事もわかるんだ…」



そんな事を言いながら私は資料のような紙に目を通した


だがその内容を呼んで顔を歪ませ、私は強い憤りを感じた


「まだ小さい孤児の体を勝手にいじって身体を強化

さらに専用の“マジックベース„と体を連動させて、一時的に人では不可能な程の戦闘能力を出せるようにする…


しかも兵士として使える子供ができる確率は低く、廃人になったり最悪死に至る手術…

こんな事を平気で何十人もの子供にするなんてッ!

こんなの軍がする事では無いッ…!」


私は読み終わった資料を床に投げつけ、数分間怒りに任せて踏みつけまくった


私は資料がぼろぼろで何が書いてあったか解らなくなるまで踏みつけると、私は落ち着いた

私は“マジックベース„の回収のために近くにあった鍵の付いた引き出しをおもいっきり引っ張った


バキイィ


私は引き出しの中にある“マジックベース„を魔法収納袋に入れると3つ目の引き出しを引っ張った


バキキィィ


そして4つ目の引き出しを開けようとしたがその時、こちらに走ってくる足音が4つした


1つは子供のような足音だが、3つは大人の足音に聞こえた


私は“マジックベース„を左腕の前腕に着け起動。“マジックアーマー„を装着

“マジックシールド„を展開左肩に装着し“マジックライフル„を右手に“マジックソード„を左手に持ち、走り出した















魔法収納袋について


魔法収納袋は見た目よりも沢山の道具を入れる合流ができる魔法道具


しかし、入れられる量は作った人によって収納できる量が決まっていて、また生き物を入れる事はできない



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