ハンナちゃん7
ゴブリンキングはネモとネロの方を見て、忌々しそうな顔をしながら睨め付けている。
「ネモ、ネロ後退してハンナちゃんの護衛任せるッ、ね!」
私はその場で床を蹴り、正面にいたゴブリンを撥ね飛ばしゴブリンキングの正面に出た。
ゴブリンキングの両脇にはゴブリンシャーマンが両脇にそれぞれ5体が立っていた。
「グャグャャ!」
両脇にいたゴブリンシャーマンは嘲笑い、正面に出てきた私にファイアーボールを集中的に飛ばした来た。
私はファイアボールの集中砲火の中を突っ込み、回避しながらどんどんと接近しながら左手に取り出したマジックナイフを投擲した。
マジックナイフは直線に飛んで行き、ゴブリンシャーマンの額に刺さり、倒れた。
ゴブリンシャーマン達は驚いたが、すぐに魔法を飛ばすのを始めた。
私はさらにマジックナイフを取り出してもう一度投擲をした。
今度はゴブリンキングを狙って投擲した。
だがゴブリンキングは完全に回避はできなかったものの、左腕に当たった。
「ちっ!甘かったか……」
「グャァォォオオ!!!」
ゴブリンキングはマジックナイフが当たった痛さと怒りの遠吠えが響いた。
するとゴブリンキングは怒りで我を忘れたのか、私の方へ血走った目をしながら、体の大きさと不釣り合いなマジックソードを持っていた。
「アホめ……ハンナちゃんを拐った罰と私達の時間を奪った罰をを与えてやる!」
私はマジックナイフを投擲するのをやめて、マジックカットラスを構えた。
ゴブリンキングはドスドスと足音をたてながら突っ込んで来る。
私はその場で地面を思いっきり蹴り、ゴブリンキングの顔目掛けて高速で飛んで行った。
ゴブリンキングは困惑しながらもマジックソードを縦に切ろうとしたが、私のマジックカットラスとぶつかり止まった。
私はそこから足をつき出しゴブリンキングの顔面に蹴りを入れ、後ろに回り込んだ。
「まずは私達の時間を奪った罰!」
「ギ……………」
ゴブリンキングは声を上げる事もできずに、悶絶している所に今度はマジックソードを額に刺した。
「ギ……………ャ……」
「これはハンナちゃんを拐った罰だ」
私はマジックカットラスを抜いて、辺りを見渡すとゴブリンシャーマン達は一連の倒し方に唖然としていた。
「ギ………ギャャャ!!」
ゴブリンキングが殺されたことに怖じけづいたゴブリンが逃げたしたのをきっかけに倒されなかったゴブリン達は逃げ出し始めた。
「ネモにネロ!奴らが逃げ出せば面倒なことになる追撃をかけるよ」
「「了解」」
その後は私とネモが逃げるゴブリンを殲滅し、ネロがハンナちゃんを守りながらマジックキャノンで撃ち、少し早は逃がしてしまったものの逃げ出したゴブリンを壊滅させた。
後もう1部でこの章を完結とします。




